岸田内閣の主要政策01/

賃上げと投資による所得と生産性の向上

30年間、日本を覆い続けた低物価、低賃金、低成長のデフレ型経済から脱却し、新たな成長型経済に移行できるかどうか、日本経済は、まさに今、正念場にあります。移行の兆しは明確になっています。新たなステージへの移行のカギとなるのは、賃上げを起点とした所得と生産性の向上です。まず、物価上昇を上回る賃上げを達成し、定着させます。あわせて、官民が連携して投資を行い、経済全体の生産性を高め、日本経済を「成長型の新たな経済ステージ」へと移行させていきます。

賃上げと投資による所得と生産性の向上 01

「所得増加」と
「賃上げ定着」

豊かさを実感できる所得増加を実現し、来年以降に物価上昇を上回る賃上げを定着させます。このため、賃上げ支援を強力に推進するとともに、医療・福祉分野等における賃上げを着実に実施します。  あわせて、賃上げを持続的・構造的なものとするため、三位一体の労働市場改革を推進するとともに、新たな商慣習として、サプライチェーン全体で適切な価格転嫁を定着させる「構造的な価格転嫁」を実現します。

 
 

賃上げと投資による所得と生産性の向上 02

中堅・中小企業の活性化

日本経済を熱量あふれる新たなステージに移行させるため、地域経済を牽引する中堅企業と、雇用の7割を支える中小企業の稼ぐ力を強化します。自動化技術等の省力化投資に対する集中的支援を行うとともに、成長市場に進出しようとする方の事業再構築、新製品開発や新市場の開拓、イノベーション創出、DX・GXの取組を促進します。

 
 

賃上げと投資による所得と生産性の向上 03

国内投資の拡大及び新技術の社会実装

不確実な国際情勢やエネルギー・資源制約の高まりを受け、国際競争力の強化と経済安全保障の強靱化の必要性が高まっています。こうした中で、我が国が持続的な経済成長を実現するため、成長市場との連結性を高め、海外の人材・資金を積極的に呼び込み、我が国の投資拡大やイノベーション向上につなげていきます。
また、新技術の社会実装によって社会課題の解決を経済成長に結び付けていく観点から、人的投資、研究開発投資、企業の新陳代謝の向上等を通じて付加価値生産性を高めます。くわえて、社会課題と新技術をマッチングする機会の拡大や、政府調達や規制改革による一体的な支援を通じ、スタートアップによる新技術の社会実装を加速します。

 
 

賃上げと投資による所得と生産性の向上 04

スタートアップ

イノベーション創出や生産性向上の牽引役であり、新技術の社会実装による社会課題解決の担い手でもあるスタートアップが絶え間なく生み出され、成長していくエコシステムを構築します。
スタートアップを担う人材の育成や国内外のネットワーク構築のため、若手人材の発掘・育成、女性起業家の支援、アントレプレナーシップ教育の充実、起業家の海外派遣等に取り組みます。