長野県訪問等についての会見

更新日:令和6年7月19日 総理の演説・記者会見など

(視察の狙いと感想、今後の政策にどのように反映していくのか)

 まず本日は、循環経済、いわゆるサーキュラーエコノミーのモデル事業、先進的な取組として、「SANU(サヌ)」さんを視察させてもらいました。設計・建築の段階から廃棄物の削減を念頭に徹底していくとか、シェアリングエコノミーを通じて、施設の稼働率を引き上げることによって、資源の利用効率を最大化しようという考え方、この事業モデルは、正にサーキュラーエコノミーを体現するものであると思います。あわせて、地域の様々な資源を利用する、そして地域外の方々を滞在者として呼び込んでいく形で、都市と地方の人の循環を促進するなど、地方経済への貢献、これも大変大きなビジネスモデルであると感じました。要は、地方活性化と循環経済、この両方に大きく寄与するビジネスモデルであると、話を聴きながら感じたところです。
 そして、循環経済、サーキュラーエコノミーについては昨年、富山県で視察をさせてもらいました。また、官邸で行われた車座で、サーキュラーエコノミーについて、有識者の方々と意見交換を行ってきましたし、また、国会におきましては、「再資源化事業等高度化法」、こういった法律も成立をさせました。地方創生と経済成長を同時に実現する、これは正に課題解決と経済成長の二兎(にと)を追うという、新しい資本主義の理念に合致する取組であると考えており、国家戦略として、更に循環経済を強力に推進するようにいたしました。そして、これは自民党からも提言があった「循環経済実現に向けた関係閣僚会議」を是非新設したいと思っております。月内に関係閣僚会議を開催することによって、経産省あるいは環境省のみならず、政府横断的に、令和の時代の地産地消の循環モデルの創出、さらには再生材の利用、使用済み太陽光パネルのリサイクルの促進など、こうした循環経済の取組を加速させていきたいと思っています。
 サーキュラーエコノミーに関する車座対話や全国各地で対話の場もこれから設けていきたいと思いますし、今日、視察させてもらいました「SANU」さんのような若い世代の皆様の発想と取組に、是非これからも注目していきたいと思っています。こうした対話や視察を踏まえながら、循環経済の実現に向けた取組、政府一丸となって進めていきたい、このように思っています。以上です。

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