「第3回新しい地方経済・生活環境創生会議」への参加及び賃金・雇用に関する視察in宮城県気仙沼市、南三陸町
令和7年1月25日(土)、矢田総理補佐官は伊東大臣(新しい地方経済・生活環境創生担当)と、宮城県気仙沼市で開催された「新しい地方経済・生活環境創生会議(第3回)」に参加するとともに、気仙沼市・南三陸町において、東日本大震災の被災地や企業を訪問し意見交換を行いました。
新しい地方経済・生活環境創生会議への参加
会議では“「若者や女性にも選ばれる地方」をつくる”を議題とし、矢田補佐官から女性活躍に関する現状と政府の取組について説明しました。また、菅原気仙沼市長などの皆様から施策の方向性について御発表をいただいた後、有識者委員も交え意見交換を行いました。
御発表においては、地方のジェンダーギャップ解消に向け、構造的背景や決めつけから脱却することや地方自治体ごとにデータ分析を行う必要があることの御意見、地域ごとの特性や課題を踏まえたモデル分析により解決に向けたアプローチをとることができるのではないかという御意見、自発的意思を基本として若者や女性の参画意識を向上していく必要があるのではないかという御意見などが提起されました。
また、意見交換においては、出席した有識者委員の皆様から、アンコンシャスバイアスへの対応には社員育成だけでなく採用や配置などの段階からのアプローチが必要といった御意見、大企業の本社のみならず地方支社でも更なる女性活躍の対策が必要といった御意見などをいただきました。
地域における取組の好事例を横展開していく必要があり、省庁とも連携して今後も取り組んでいきます。



「命のらせん階段」の視察、南三陸ホテル観洋での意見交換
矢田補佐官は、南三陸ホテル観洋の阿部憲子女将に御案内いただき、東日本大震災において津波から逃れた約30名の方の命を救った「命のらせん階段」を視察しました。この階段は、1960年のチリ地震の津波での教訓をもとに、家屋の屋上を避難所として用いることができるよう設置されたものです。震災の教訓を伝承するための施設として今も保存されている経緯についてお話を伺いました。
また、南三陸ホテル観洋を訪問し、活躍する女性従業員の方々と意見交換を行いました。
ホテルでは、従業員の御家族を招いた一泊サービスにより仕事への御理解を深めていただいていること、親子・夫婦など家族が一緒に働くこと、併設する保育園で子どもを預かることなどにより、人材の定着率を高めているとのお話を伺いました。
また、女性従業員が自ら作成した動画配信など主体性を持って仕事をされており、将来像をお聞きすることもできました。
女将の女性社員育成に対する思いや、女性従業員の方々が成長や働きがいを感じて楽しく働いている姿など、地方創生を考える上でも参考になるお話を伺うことができました。



