G7ビアリッツ・サミット出席等についての会見
令和元年8月23日、安倍総理は、総理大臣官邸で会見を行いました。
総理は、G7ビアリッツ・サミット出席について、次のように述べました。
「まず、今回のサミット出席は、私にとって8回目の出席となります。G7サミットというのは、基本的価値を共有する国のリーダーが、人数が少ないですから、率直な意見交換を行い、様々な課題について、それぞれの首脳が何を考えているかということについて深い議論を行い、お互いに認識し合える場なんだろうと思います。常にサミットにおいては議論が対立する難しい課題もありますが、その中で、やはり価値を共有するG7が結束して世界に向けて統一したメッセージを発出していかなければいけないという責任感の下に、最後にはいい成果を出し続けることができたと思います。
今回も、先般日本が議長を務めたG20大阪サミットの成果の上に、持続的な世界経済の成長、あるいは自由貿易の推進、気候変動といった地球規模課題への対応、そしてまた北朝鮮やイラン情勢といった地域情勢についてしっかりと意見交換を出し、成果を出していきたいと考えています。
そして日米首脳会談においては、まずは緊張を増している中東情勢について、6月の私のイラン訪問を踏まえて、今後とも外交努力を継続していくという観点から、トランプ大統領と率直な意見交換を行いたいと考えています。日米の貿易交渉については、昨年の9月の日米の共同声明にのっとって、現在、茂木大臣とライトハイザー通商代表との間で精力的に協議を行っていますが、両国にとってウィン・ウィンとなる結論を得るべく、協議を進めていかなければならないと、こう考えています。」
また、大韓民国政府によるGSOMIA(日韓秘密軍事情報保護協定)終了の発表について、次のように述べました。
「日韓請求権協定に違反するなど、国と国との信頼関係を損なう対応が、残念ながら韓国側が続けているわけでありますが、日本はその中にあっても、現在の北東アジアの安全保障環境に照らせば、日米韓の協力に影響を与えてはならないという観点から、対応してまいりました。今後とも米国としっかりと連携しながら、地域の平和と安定を確保する、また日本の安全を守るために対応していきたいと、こう思っています。日本として韓国に対しては日韓請求権協定への違反の解消といった、まず国と国との信頼関係を回復し、そして約束をまずは守ってもらいたいというこの基本的な方針には今後も変わりはありませんし、彼らが国と国との約束を守るように求めていきたいと考えています。」