平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震に関する関係閣僚会議
平成30年9月7日、安倍総理は、総理大臣官邸で平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震に関する関係閣僚会議を開催しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「今回の地震により、これまでに16人の方が亡くなられ、多数の重軽傷者、家屋倒壊や土砂崩れを確認しています。お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
いまだ、厚真町を中心に26人の方が安否不明です。現在2万2,000人の救助部隊が、夜を徹して懸命に救出・救助活動に当たっていますが、引き続き、態勢の機動的強化を行い、人命救助に全力を尽くしてまいります。
停電については、夜通しで懸命の復旧作業、道内企業の自家発電による協力、本州からの電力融通によって、現時点で北海道全体のほぼ半分、140万戸で電力供給を再開しています。電力の復旧に伴って、4,000戸の断水が解消されたほか、今後、新千歳空港を始め交通インフラの再開、ガソリンスタンドなども順次営業を再開する見込みです。暗く不安な夜を過ごされた被災者の皆様のお気持ちに思いを致し、一刻も早く、1世帯でも多くに電気が届くように、本日も引き続き、火力発電所の運転再開などに全力を挙げてください。病院等の緊急性の高い施設向け電力供給を確実に進めてください。供給が再開したエリアでは、1人でも多くの皆さんに電気を供給するため、節電への御協力を引き続きお願いします。
停電、断水が続く中、現在、多くの方が避難所などで不安な時を過ごされています。各位にあっては、被災市町村等としっかり連携の下、不足している食料や生活物資等の供給をプッシュ型で行うとともに、各種災害対応に当たる要員の人的支援、ライフラインの早期復旧に向けた支援など、先手先手で対応してください。
被災地では、本日午後から明朝にかけて雨が降る見込みです。家屋の倒壊や土砂災害の恐れもありますので、住民の皆様におかれましては、今後の地震活動や天候の状況に引き続き警戒を続けてください。」