平成29年11月29日(水)午前
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案について(2)
本日午前3時18分頃、北朝鮮の西岸から弾道ミサイル1発が東方向に発射され、我が国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられます。詳細については現在分析中です。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されておりません。また、自衛隊による破壊措置の実施はありませんでした。我が国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したものとみられるミサイル発射は、我が国の安全保障に対する深刻な脅威です。また、何ら事前の通報もなく同水域内に着弾させたことは、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為であります。
本日午前6時10分頃から国家安全保障会議を開催し、情報の集約及び対応について協議を行いました。国家安全保障会議においては、総理からの3点の指示を改めて確認するとともに、我が国として引き続き、国際社会との協力・連携を更に強化しつつ、北朝鮮に強く自制を求め、国連安保理における更なる対応を含め、断固たる対応をとっていくことを確認をしました。
また政府は、直ちに北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い表現で非難しました。我が国としては、このような北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて容認できず、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を解決することなしに北朝鮮に明るい未来はないとして、北朝鮮に対して政策の変更を強く求めています。また、国連安保理の緊急会合を要請すべく、米韓と連携をいたしております。いずれにせよ、情報の収集及び分析に全力を尽くし、新たな情報については、国民の皆さんに対して情報提供を行ってまいります。政府としては、米国や韓国等の関係国と緊密に連携し、引き続き緊張感を持って、国民の安全・安心の確保に万全を尽くしてまいりますので、国民の皆さんにおかれましては、冷静に、平常どおりの生活を送っていただきたいと思います。