ALPS処理水に関する
日本政府の取組
ALPS処理水の安全性、国内の産業や復興のための風評対策、
そして、各国の首脳や国際機関に対する説明など、日本政府の取組をお伝えします。
ALPS処理水の安全性
ALPS処理水とは?
ALPS処理水とは、東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のことです。
トリチウムについても安全基準を十分に満たすよう、処分する前に海水で大幅に薄めます。
このため、人及び環境に対する放射線影響は無視できるほどです。
また、海洋放出の前後で、海の放射性物質濃度に大きな変化が発生していないかを、第三者の目を入れた上でしっかりと確認し、安全確保に万全を期します。
風評対策
国内の産業や復興のために風評対策として、ALPS処理水の処分に伴う風評影響や
生業継続に対する不安に対処をすべく、政府として全責任を持って取り組みます。
「水産業を守る」
5本柱のパッケージ
予備費207億円を含む総額1007億円の「水産業を守る」5本柱の政策パッケージをとりまとめました。日本の水産業をしっかりと守るため、万全の対応を行います。
ホタテを食べて応援
肉厚感となめらかさのある北海道産ホタテを美味しく頂きました。
皆さんも、北海道産のホタテを始めとした、安全で美味しい日本の海の幸を、是非、食べて応援してください。
三陸常磐もののお弁当を食べて応援
福島県の郷土料理「サンマのポーポー焼」、宮城県産の「金華鯖の塩焼き」を美味しく頂きました。 みなさんも、安全で美味しい三陸常磐ものを、是非、食べて応援してください。
水産業を守る支援パッケージに関する記者会見
「水産業を守る」5本柱の政策パッケージを来週初めまでに取りまとめます。輸入停止による混乱を乗り越え、特定国・地域の市場だけに依存せず、持続的・安定的に「なりわい」や事業が発展していくよう、支援していきます。
三陸常磐ものを
食べて応援
三陸常磐の海の幸は魅力あふれるものばかりです。私たちも早速、おいしくいただきました。
皆さんも、三陸常磐ものを始めとした、安全で美味しい日本の海の幸を、是非応援してください。
全国漁業協同組合連合会との面会
漁業者との意思疎通を継続的に行っていくことが何よりも重要であり、関係者でフォローアップする場を設け、政府を挙げて寄り添った対応を行ってまいります。
関係閣僚会議
関係閣僚等会議にて「廃炉及びALPS処理水の放出を安全に完遂すること、また、ALPS処理水の処分に伴う風評影響や生業継続に対する不安に対処をすべく、たとえ今後、数十年の長期にわたろうとも、ALPS処理水の処分が完了するまで、政府として全責任を持って取り組む」ことを表明しました。
国際社会の理解のために
IAEAによる評価
国連の関連機関であり、原子力について高い専門性を持つIAEAも、ALPS処理水の海洋放出は「国際安全基準に合致」し、「人及び環境に対する放射線影響は無視できるほどである」と、包括報告書で結論付けています。
IAEAによるチェックは放出前だけでなく、放出後まで長期にわたって実施されます。
第10回太平洋・島サミット
岸田総理は7月18日に、ブラウン・クック諸島首相と第10回太平洋・島サミット(PALM10)を開催し、ALPS処理水の海洋放出について、一連のモニタリング等でその安全性が明確に示されている、IAEAと緊密に連携しつつ、継続的な情報共有を積み重ねていくことで、太平洋島嶼国・地域の安心感を高めていく旨述べました。
日・ASEAN首脳会談
日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議では、各国首脳を日本の食文化でおもてなしします。三陸常磐ものや北海道のホタテをお楽しみいただき、安全で美味しい日本の水産物をPRします。
日本産水産物PRイベント 岸田総理スピーチ
サンフランシスコで開かれた日本産水産物のPRイベントで、腕利きのシェフなど多くの皆さんに、ホタテをはじめ我が国水産物を使った美味しい料理とそれらによく合う日本酒を提供し、メニューに使っていただくことなどを呼びかけました。これからも我が国水産物の魅力を積極的に発信していきます。
日・マレーシア首脳会談
令和5年11月5日(現地時間)、岸田総理は、マレーシア首相公邸において、アンワル首相と首脳会談を行いました。アンワル首相から、ALPS処理水に関し、科学的根拠に基づく日本の取組を評価する旨の発言がありました。
日・デンマーク首脳会談
岸田総理大臣から、ALPS処理水の海洋放出について、今後とも、高い透明性を持って、国際社会の理解を一層深める努力を不断に続けていくことを説明したのに対し、フレデリクセン首相は、日本の透明性の高い取組を評価する旨述べました。
ASEAN関連首脳会議
ALPS(多核種除去設備)処理水の海洋放出については、今回の一連の会合や二国間会談の場において、ASEAN及びG20諸国等に対し、日本の対応を改めてしっかりと説明いたしました。
日韓首脳会談
大韓民国の尹大統領と日韓首脳会談にて先般のIAEA(国際原子力機関)の包括報告書について言及し、日本の総理として海洋放出の安全性に万全を期し、自国及び韓国国民の健康や環境に悪影響を与える放出は行わない旨述べました。
IAEAによる報告書を受理
グロッシー事務局長からALPS処理水の安全性に関する包括報告書をご提出いただきました。 引き続き科学的根拠に基づき高い透明性をもって国内外に丁寧に説明してまいります。
日・パラオ首脳会談
岸田総理大臣は、パラオ共和国のスランゲル・S・ウィップス・JrよりALPS処理水についての日本の真摯な対応への理解と信頼を表明いただいていることに深い謝意を述べました。
国際社会の反応
各府省庁の取組
安全性モニタリング
ALPS処理水の安全性については、放出前の処理水の分析から、
周辺海域、水産物・水生生物まで、各機関が連携し、調査を行なっています。