防災功労者内閣総理大臣表彰式
令和2年9月4日、安倍総理は、総理大臣官邸で令和2年防災功労者内閣総理大臣表彰式に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「受賞者の皆様、本日は誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
皆様は、我が国で発生した各種の災害に際し、住民の安全確保や人命救助、被害の軽減などに尽力され、また、防災思想の普及や防災体制の整備に尽くされました。これまでの皆様の御貢献、御労苦に対し心から敬意を表しますとともに深く感謝いたします。
昨年は令和元年8月の前線に伴う大雨、房総半島台風、東日本台風など、大規模な災害が立て続けに発生しました。本日の受賞者の中には、これらの災害で人命救助等に貢献された方々も多数いらっしゃいます。今年に入ってからも、九州、中部、東北地方を始め、広範な地域において甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨など、列島各地で災害が頻発しているところです。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
これらの災害の教訓をその後の災害対策に十分にいかし、被害に遭う方を一人でも少なくしていくことが私たちの使命であります。特に、新型コロナウイルス感染症の現下の状況において、大規模自然災害が発生し避難を要する場合、避難所における3つの密の回避など感染防止に十分留意する必要があります。今般の豪雨災害に当たっては、政府において必要な物資をプッシュ型で迅速に支援するとともに、ホテルや旅館等の活用を含めた可能な限り多くの避難所の開設や、応急の住まいの速やかな確保などに地方自治体と連携して取り組みました。
もとより災害への対応は、自助、共助、公助、様々な立場の方の知恵や力が結集して初めて奏功するものです。皆様におかれましては、引き続きそれぞれの分野においてますます御活躍され、災害に強い国づくりに御尽力いただきますようお願い申し上げます。終わりに、皆様方の献身的な御貢献に改めて感謝を申し上げ、私からの挨拶といたします。本日は誠におめでとうございます。」