バイデン米国大統領との電話会談等についての会見

更新日:令和4年10月4日 総理の演説・記者会見など

(バイデン米国大統領との電話会談について)

 先ほど、米国・バイデン大統領と約25分間電話会談を行いました。一連の挑発行為に加えて、5年ぶりに我が国上空を通過する弾道ミサイルを発射したことは、我が国及び地域・国際社会の平和と安定に対する明白かつ重大な挑戦であると思います。こうした思いについて、電話会談においてバイデン大統領と認識を完全に共有し、今回の暴挙を強く非難いたしました。その上で、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、安保理における更なる対応について、引き続き、日米、そして日米韓等で緊密に連携していくことを確認いたしました。さらに、バイデン大統領に対し、我が国の防衛力の抜本的な強化に取り組む決意を示し、日米同盟の抑止力と対処力を強化していくこと、日米韓協力を含む一連の取組を促進していくこと、こういったことを確認した電話会談でありました。そして、今後とも、日米で緊密に連携していくことを改めて確認した、こういったやり取りを行った電話会談でありました。

(拉致問題についてのやり取りがあったかについて)

 やりました。米国から、完全に拉致問題について協力するという力強い言葉を頂きました。

(北朝鮮側の行動の背景及び北朝鮮への追加制裁等について)

 まず、北朝鮮の意図について、お答えする立場にはありません。我々としては、情報を収集して分析するということです。今後とも、状況をしっかり把握し、分析していきたいと思います。そして独自制裁については、今後も絶えず検討をしていかなければならないと思っています。いずれにせよ、国連の場においての様々な働きかけなど、関係国と連携をしながら、強いメッセージを発していきたいと思っています。その中で、具体的なものを一つ一つ決めていきたいと考えています。

(日韓の連携について)

 もう既に日韓においても、米国も交えながら、様々な安全保障上の意思疎通を図る、こういったことは行ってきております。そうした枠組み等を通じても、北朝鮮問題について、安全保障に関わる重大問題として様々な意思疎通は図っていきたいと思っております。日韓問題については、この間、国連総会の場でも尹(ユン)大統領と意思疎通を行ったわけですが、全体として1965年の日韓請求権協定以後、積み上げてきた友好関係に基づいて、未来志向で発展を考えていきたいと思います。外交当局の様々な協議を促していくという点で首脳間で一致した、こういったやり取りを行ってきています。こうした全体を動かしていくことも考えていくわけですが、その中にあっても、安全保障の部分については、国民の命や暮らしに係る部分でありますので、緊密な意思疎通を図っていきたいと思っています。

(日韓の連携について(再))

 先ほども言いましたように、全体を今考えております。外交当局の取組を進めていくように促していきたいと思っています。

(米国の東アジア地域に対する安全保障へのコミットメントについて)

 この問題について、全面的に意見を一致させ、そして連携を確認した。このことは、取りも直さず、アジア地域におけるアメリカの強いコミットメントの表れではないかと受け止めております。是非、こうした連携を一つ一つ確認して、積み上げていきたいと思っています。

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