日本ASEAN友好協力50周年記念シンポジウム 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年3月16日 総理の指示・談話など

 御来賓の皆様、参加者の皆様。
 国際交流基金主催、日本ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年記念シンポジウムの開催を祝し、御挨拶申し上げます。
 世界に先んじてASEANのパートナーとなった日本は、その後、半世紀にわたり、心と心のつながる真の友人として、地域の平和と安定・繁栄のために協力してきました。
 私自身、かつての外務大臣時代や、総理大臣になって以降も含め、全てのASEAN諸国を訪れ、各国との交流を深めてきましたが、その熱気と活気、人々の温かさに触れるたびに、日本とASEANとの関係の尊さを身にしみて感じてきました。
 現在の強固な日ASEAN関係の礎にあるのは、幅広い国民間の交流を通して築き上げた信頼と尊重に他なりません。国際交流基金も、知的交流や「文化のWA(和・環・輪)」プロジェクトの下、芸術・文化交流と日本語教育支援を通じて、日ASEAN間の交流を促進してきました。
 このような関係を次世代につなげていくためにも、こういったプロジェクトの後継となる、魅力ある文化・人的交流の取組を、今後も更に推進したいと思います。
 本日、日ASEAN50周年を記念するシンポジウムにおいて、インド太平洋地域、さらには世界全体の平和と安定、持続可能で豊かな社会の実現、人々の相互理解と信頼醸成といった日本とASEANが共有する課題について議論いただくことは、非常に時宜を得たものです。
 日本とASEAN双方が知恵を出し、共に未来の姿を語り合う、その議論も踏まえて、今年12月を目途に開催する特別首脳会議において、ASEAN諸国の首脳と共に、新たな協力のビジョンを打ち出したいと考えています。
 これまでの歩みを大切にしつつ、次の50年に向けて、共に新たな一歩を踏み出しましょう。
 御清聴、ありがとうございました。