総合科学技術・イノベーション会議
令和4年6月2日、岸田総理は、総理大臣官邸で第61回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました。
会議では、統合イノベーション戦略2022の策定、世界に伍(ご)するスタートアップ・エコシステムの形成、Society5.0 の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ、AI戦略2022及び量子未来社会ビジョンについて、議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「社会課題を成長のエンジンへと転換し、新しい資本主義を実現するためには、科学技術・イノベーションの進展は欠かせません。
本日、御説明があった量子技術は、将来のコンピューティング、ネットワーク、センシングなどを飛躍的に向上させる技術であり、経済安全保障上も極めて重要です。『量子未来社会ビジョン』の実現に向けて、社会実装、産業化の取組を加速・強化すべく、有志国との連携、官民挙げた重点投資の促進に、政府全体として取り組んでいきます。
スタートアップは、イノベーションを通じた経済成長や社会課題解決の担い手です。量子や、AI、バイオ、グリーンなどの重要な分野において、未来社会のゲームチェンジャーとなる新興技術を育てるため、ディープテック分野の特徴に合わせて、資金面での支援を行ってまいります。
イノベーションの源泉となる人の力を最大限引き出すため、従来、高等教育やリカレント教育において、探究的な学びやSTEAM教育、文理分断からの脱却などに取り組んで来ましたが、教育未来創造会議と連携し、初等中等教育から一貫して改革に取り組むことで、政策パッケージのロードマップに沿った取組を着実に進め、学びの連続性を確保していきます。
これらは、『統合イノベーション戦略2022』の中核をなすものです。本戦略を速やかに閣議決定の上、小林大臣の下で関係省庁が連携し、単にこれまでの延長にとらわれない大胆な政策を、一丸となって迅速かつ確実に進めてください。」