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放射線の規制値と実際の健康への影響

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平成23年4月7日

「○○産の○○から基準の○○倍の放射能を検出」という報道を見かけます。一方で「食べても健康影響はありません」とも言われます。基準値を超えているのに食べても差し支えないとはどういうことでしょうか。

「基準値」、例えば、食品の暫定基準値は、その食品を普段食べている量(日本人が一人あたりどれほどの量を食べているかという統計があります)を食べ続けても健康に影響が出る線量には到達しないように、それも安全性を見込んだ上で設定されています。ですから、一時的にこの食品を食べても影響はないのです。しかしながら、基準値を超える食品が出回り、長期的に消費者の口に入ることは好ましくないので、市場に流通しないような措置(出荷制限)を取るわけです。

(酒井 一夫・(独)放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター長
東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻客員教授)

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