令和3年10月29日(金)午前
海底火山の噴火に伴う軽石の漂流について(磯﨑仁彦内閣官房副長官)
冒頭、私(官房副長官)のほうから、直近、官房長官からも話がございましたけれども、海底火山の噴火に伴う軽石の漂流についての報告をさせていただきたいと思います。海底火山、福徳岡ノ場につきましては、8月13日の噴火以来、その状況を確認してきたところではございますけども、最近、沖縄県あるいは鹿児島県におきまして、軽石の漂着による被害が生じてきていることから、昨日、「海底火山「福徳岡ノ場」の噴火に係る関係省庁対策会議」を設置をし、これまで昨日そして本日、2回の会議を開催をいたしております。会議におきましては、被害状況を確認をするとともに、今後、地元の地方公共団体としっかりと連携をしながら、対応に万全を期していくことの確認をいたしております。具体的には、まず一点目としまして、港湾又は漁港等に漂着をした軽石につきましては、災害復旧事業等として、しっかりと支援をしてまいりたいと思います。二点目、それ以外の、海岸に漂着した軽石につきましても、環境省に補助事業がございますので、これを活用しながら、その回収に努めてまいりたい、そのように考えております。三点目でございますが、漁船や漁業にも被害が生じております。これにつきましては、漁業保険制度がございますので、これにより適切に支援をしてまいりたいというふうに考えております。四点目、さらに、現場を航行する船舶等に対しましては、海上保安庁によりまして、航行の警報あるいは海の安全情報を提供するなど、引き続き、安全確保に努めてまいりたいというふうに考えております。最後五点目でございますが、加えて、念のため、原子力規制庁より、既に原子力規制事務所を通じまして、事業者に対して注意喚起をしているところでございます。海面に漂流する軽石、今後、我が国の広い範囲に漂着するおそれがあることから、引き続き遺漏のないように対応してまいりたい、そのように考えております。