令和2年12月21日(月)午後
繰上げ閣議の概要について
まず、繰上げ閣議でありますが、一般案件6件、政令、人事が決定をされました。大臣発言として、坂本大臣から「まち・ひと・しごと創生総合戦略の変更について」、井上大臣から「2025年に開催される国際博覧会(大阪・関西万博)の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針について」、財務大臣から「令和3年度予算の概算等について」、総務大臣から「令和3年度税制改正の大網について(地方税)」、小此木大臣から「令和3年度の機構・定員等の審査結果について」、防衛大臣から「令和3年度のF-35Aの取得方法の変更について」、それぞれ御発言がございました。
国際博覧会推進本部について
また、本日行われた国際博覧会推進本部と、それに続く閣議において、2025年に開催される国際博覧会(大阪・関西万博)の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針が決定をされました。大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、「未来社会の実験場」の整備、カーボンニュートラル、デジタル化、健康・医療分野の取組などの発信を通じて、ポスト・コロナの時代に求められる社会像を世界と共に提示していくものであります。今回決定された基本方針に基づき、大阪・関西万博の成功に向け、準備を加速させる必要があります。関係省庁、博覧会協会や大阪府・大阪市など関係自治体、経済界なども含め、オールジャパンでしっかりと対応してまいります。
国家安全保障会議について
3点目でありますが、閣議に先立ちまして、国家安全保障会議の9大臣会合を開催いたしました。令和3年度における防衛力整備内容のうちの主要な事項、令和3年度のF-35Aの取得方法の変更について審議をし、決定をいたしました。引き続き、開催された閣議において、先ほど申し上げたように、これらのうち、F-35Aの取得方法の変更については閣議了解をいたしました。お手元に資料を配付していると思います。
海上保安体制強化に関する関係閣僚会議について
4点目でありますが、本日、閣議前に、海上保安体制強化に関する関係閣僚会議を開催いたしました。この会議では、「海上保安体制強化に関する方針」に基づく対策の進捗状況と、更なる取組の強化について確認をいたしました。総理からは、我が国周辺海域を取り巻く厳しい情勢を踏まえ、引き続き、海上保安庁を始めとする関係省庁が力を集結して、海洋の安全保障の確保に全力を尽くすこととの指示がございました。政府としても、国民の皆様が安全に、安心して暮らすことが出来るよう、関係省庁が連携し、平和で豊かな海を守り抜いていく所存であります。
デジタル・ガバメント関係閣僚会議について
5点目でありますが、本日、デジタル・ガバメント閣僚会議を開催し、「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」の案を決定し、IT基本法の改正やデジタル庁創設などに関する考え方をまとめました。本年9月の菅政権の発足以降、デジタル改革を進めるため、急ピッチで検討を進めてまいりましたが、来年9月1日のデジタル庁創設に向け、次期通常国会に必要な法案を提出できるよう、作業を加速していきたいと思います。
持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合及びジャパンSDGsアワード表彰式について
最後、6点目でありますが、閣議後に菅総理を本部長とする、持続可能な開発目標(SDGs)推進本部の第9回会合を開催いたしました。会合では、コロナ禍からの「よりよい復興」と新たな時代への社会変革を目指すための「SDGsアクションプラン2021」を決定しました。続いて、第4回SDGsアワード表彰式を開催し、お手元に配布してあるとおり、「みんな電力株式会社」への本部長賞1件を含む計13件を表彰いたしました。本年はSDGs達成に向けた「行動10年」の最初の年にあたります。ポスト・コロナの時代を見据え、今こそ、社会全体の行動変容が必要であります。政府の中でもできることを着実に進めながら、取組を一層加速化させていきたいと考えております。