平成30年9月8日(土)午前
平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震について(7)
北海道胆振東部地震については、これまでに把握しております人的被害は、死者21名、心肺停止6名、安否不明者13名であります。現在、警察、消防、自衛隊、海上保安庁の部隊が、人命第一の方針の下に、約4万人、ヘリ75機等により、24時間態勢で、2次災害に注意しながら、捜索・救助活動に全力で取り組んでおります。現時点で、停電は約2万戸まで減少しておりますが、道内の需要実績を踏まえると、週明けから平常時よりも1割程度の節電が必要な状況です。電力供給が復旧した道民の皆さんには、可能な限りの節電を改めてお願い申し上げたいと思います。また、交通機関も順次再開しており、新千歳空港では、本日は、国内線で通常の約9割、国際線では全便が運航再開の見込みとなっているほか、鉄道についても札幌や旭川の近郊を中心に、順次、運行を再開いたしております。
先ほど、総理出席の下、(平成30年北海道胆振東部地震に関する)関係閣僚会議を開催しました。総理からは、水、食料など生活物資に加え、病院の自家発電機で用いる燃料などを、切れ目なくプッシュ型で供給すること、被災市町村等と連携の下に、現場のニーズをしっかりと受け止め、迅速な応急・復旧対策を講じること、こうした指示がありました。政府としては、引き続き、官邸が司令塔となり、関係省庁が一体となって対応に当たることとしており、本日17時から、総理出席の下に関係閣僚会議を開催する予定であります。
被災地では、昼過ぎから晴れる見込みですが、揺れが大きかった地域では、土砂災害の危険性が高まっている恐れがあります。余震や降雨の状況に十分注意をしていただきたい、このように思います。