平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震に関する関係閣僚会議
平成30年9月8日、安倍総理は、総理大臣官邸で平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震に関する関係閣僚会議を開催しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「発災から2日が経過しました。安否不明者の救出救助は時間との戦いです。今も約4万人の救助部隊の諸君が、懸命に安否不明者の救命救助などに当たっています。
道内全域の295万戸で発生していた停電は、夜通しでの供給力増加の取組によって、今朝までに、配電設備が損傷している地域など2万戸まで減少し、北海道全域での通電を再開しています。残された停電の復旧に全力を挙げるとともに、引き続き、綱渡りの電力供給が続いていることから、住民の皆様には、最大限の節電への御協力をお願い申し上げます。
電力の復旧に伴い、道内のガソリンスタンドも、本日は、全体の8割、1,400を超えるスタンドが開業します。コンビニも順次開業しており、本日は、弁当の配送を強化するとともに、カップ麺や水については、通常の3倍の量を既に発送しています。
電力の復旧に伴い、各種インフラの復旧も進んでいますが、水道施設の破損等により、いまだ約3万1,000戸で断水が続いています。引き続き、早期の復旧を目指して、関係者が全力で復旧作業に当たってまいります。
道内全体で、現在、1万人を超える避難者の方々が、不安で困難な時を過ごされています。政府としては、引き続き、被災者の命と生活環境を守るため、水、食料などの生活物資に加え、病院の自家発電機で用いる燃料などを、切れ目なく被災者の元に届くよう、プッシュ型で供給してまいります。そのため、国として財政支援を講じます。予備費を準備いたします。
各位にあっては、被災市町村等と連携の下、現場の声、ニーズをしっかりと受け止め、迅速なる応急復旧対策を講じていってください。
被災地では、昨夜も震度4の地震が発生するなど予断を許しません。住民の皆様におかれましては、引き続き、今後の地震活動や天候の状況に警戒を続けてください。」