水循環基本計画に基づく「流域水循環計画」に該当する計画


提出機関名計画名@計画の概要、A計画の特徴
1福島県 うつくしま「水との共生」プラン
  • @猪苗代湖をはじめ、豊かで良好な水環境を有する福島県全域で、「連携による、流域の健全な水循環の継承」を理念とした総合的な計画。
  • A産学民官が幅広く連携し、問題の解決を図る「超学際的視点」で計画策定。
2千葉県 印旛沼流域水循環健全化計画・第1期行動計画(案)
  • @急激な都市化により水質が悪化し、全国湖沼水質のワースト1となった印旛沼において水環境をメイン課題とした総合的な計画。
  • A2030年度の印旛沼の姿を、地域住民、企業、水利用者、行政等をはじめ、全ての関係者が共有し取組を推進。
3富山県 とやま21世紀水ビジョン
  • @「天然の円形劇場」ともいわれる独特な地形の富山県全域において、健全な水循環の構築に向けた取組みの際に指針となる総合的な計画。
  • A学識経験者や関係団体代表等で構成される「水ビジョン推進会議」において、設定した目標指標の到達度を評価し、施策の進行管理を実施。
4兵庫県 ひょうご水ビジョン
  • @気候の違いや島など多様な風土を持ち「日本の縮図」とも評される兵庫県全域において、水環境をメイン課題とした総合的な計画。
  • A多様な気候、風土や河川水系ごとの特色ある流域文化を反映した取組を推進。
5熊本県 熊本地域地下水総合保全管理計画・第2期行動計画
  • @水道水源のほぼ100%を地下水に依存する熊本地域(熊本市を含む周辺11市町村)において地下水をメイン課題とした総合的な計画。
  • A特殊な地質構造により、一般的な水田の約5倍の浸透力を持つ白川中流域における湛水事業などの地域の実情に沿った取組を推進。
6宮崎県 都城盆地硝酸性窒素削減対策基本計画・都城盆地硝酸性窒素削減対策実施計画(最終ステップ)
  • @浅井戸の硝酸性窒素濃度が全井戸の13%において「環境基準」を超えた都城盆地において、地下水の水質対策をメイン課題とした総合的な計画。
  • A宮崎県の1市2町、鹿児島県の1市などの区域で、行政、JA等の関係団体、畜産・農業経営者等の事業者の役割を明確にして取組を推進。
7さいたま市 さいたま市水環境プラン
  • @一層の都市機能の集約が見込まれる一方で、見沼田圃などの貴重な自然資源を有するさいたま市の水環境をメイン課題とした総合的な計画。
  • Aさいたま市水環境ネットワーク、水辺のサポーター等の市民団体や事業者との協働により水循環に関する取組を推進。
8八王子市 八王子市水循環計画
  • @急激な人口増加と都市化による水循環に関する課題解決を目指す八王子市における、地下水・湧水をメイン課題とした総合的な計画。
  • Aこれまでの水に関する施策を水循環の視点からとらえなおし、「八王子・水のまちづくり」を基本方針とし健全な水循環の維持又は回復を推進。
9国立市 国立市水循環基本計画
  • @多くの河川、用水路、河岸段丘境の湧水など恵まれた水環境を有する国立市全域において、地下水・湧水をメイン課題とした総合的な計画。
  • A市民やNPO、農業関係者、事業者、学識者等からなる「国立市水の懇談会」を設立、同会の「くにたちの水環境市民プラン」等を参考に計画策定。
10秦野市 秦野市地下水総合保全管理計画
  • @水道水源の約70%を地下水に依存する秦野市において地下水・湧水をメイン課題とした総合的な計画。
  • A環境省による名水百選選抜総選挙において「おいしさが素晴らしい名水部門」で第1位となった地下水の質と量の保全に関する取組。
11座間市 座間市地下水保全基本計画
  • @急速な都市化により地下水量への影響が懸念された座間市域において、地下水・湧水をメイン課題とした総合的な計画。
  • A「三次元水循環解析モデル」を構築し、地下水の流れをより高い精度で再現し、地下水環境への影響を予測するなどの取組を推進。
12大野市 越前おおの湧水文化再生計画
  • @水道普及率(簡易水道含め)が約4割で、他の家や事業所では地下水を利用する大野盆地おける地下水・湧水をメイン課題とした総合的な計画。
  • A古くから湧水が豊富で市内に湧き出る湧水を「清水(しょうず)」と呼び大切に利用してきた越前おおの特有の湧水文化を保全する取組を推進。
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静岡市 第2次静岡市環境基本計画の一部、及びしずおか水ビジョン
  • @静岡市全域の水環境全体目標と共に、取水から配水、川・海への放流に至る一連の上下水道事業を水循環の一端とした総合的な計画。
  • A水環境全体の目標を定めた「第2次静岡市環境基本計画」の一部と、上下水道の行動計画を定めた「しずおか水ビジョン」が一体として推進。
15岡崎市 岡崎市水環境創造プラン
  • @下流の旧岡崎市と上流の旧額田町が合併し、乙川流域が全て岡崎市に含まれたことを機に策定された水環境をメイン課題とした総合的な計画。
  • A環境省の名水百選選抜総選挙における「秘境地として素晴らしい名水部門」第1位の「烏川ホタルの里湧水群」を源流とする乙川に関する取組。
16高松市 高松市水環境基本計画
  • @平成6年の大渇水をはじめ、度々、渇水が発生する厳しい水環境にある高松市における水資源の有効利用をメイン課題とした総合的な計画。
  • A節水・水の有効利用のみでなく、水源の保全、新たな水資源の開発、農地やため池の保全など水資源の確保に関する取組を推進。
17熊本市 第2次熊本市地下水保全プラン
  • @水道水源のほぼ100%を地下水に依存する熊本市において地下水をメイン課題とした具体の行動計画。
  • A熊本市の地下水保全活動は「平成20年日本水大賞グランプリ」、「国連“生命の水”最優秀賞(2013年)」を受賞した国際的にも評価された取組。
  • ※ 計画名をクリックすると各流域水循環計画の概要が見られます。また、各計画の常設のホームページへは次の日本地図からリンクしています。
  • ※ 千葉県、熊本県、宮崎県の計画については、マスタープランとアクションプランのような明確な上位・下位計画であるため、1つの計画とみなしています。
  • ※ 静岡市の2つの計画については、静岡市の水循環全体の基本方針や目標を定めている「第2次静岡市環境基本計画の一部」と上下水道の行動計画を定めた「しずおか水ビジョン」が一体として深い関係性があることから、一体として推進されているとみなしています。なお、第2次静岡市環境基本計画については、計画の一部(水環境)が該当するとしています。


【流域水循環計画に該当するかの確認の際の考え方】

 水循環基本計画に基づく流域水循環計画に該当するかの確認作業においては、情報提供された計画が

を確認しております。
 水循環政策本部事務局において、確認作業を行った際の考え方は以下のとおり。

  •  水循環に関する取組を一体として進めていく複数の計画について、明確な上位・下位計画や長期・短期計画、若しくは、それと同等の関係性にある複数の計画などであれば、一体の計画として確認の対象としました。
  •  計画で取り扱っている分野が特定分野の課題のみであっても、計画策定の背景や目的において、特定分野の課題解決が地域の実情に沿っていることが整理されている計画であれば、確認の対象としました。
  •  上記@の「水循環に関する計画」とは、基本的には、計画策定の背景や目的において、具体的に「水循環」の計画である整理がなされている計画と考えています。
     ただし、水循環基本計画の策定が平成27年7月であるため、今回は、計画策定の背景や目的に具体的に「水循環」の記述がない計画であっても、計画の対象としている内容が「水循環」(※)に直接関係することであれば、確認の対象としました。
     なお、計画策定の背景や目的に具体的に「水循環」の記述がない計画については、計画改定などにおいて、背景や目的に具体的に「水循環」の記述がなされることが望ましいと考える。
  •  計画の一部のみが「水循環」(※)に直接関係する計画については、該当する一部において具体的に「水循環」の記載がある場合、今回は「一部が該当する計画」として確認の対象としました。

(※)「水循環」とは
 水が、蒸発、降下、流下又は浸透により、海域等の至る過程で、地表水又は地下水として河川の流域を中心に循環すること