平成２２年１２月１日、菅総理は総理大臣官邸で、北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会会長ほかによる表敬を受けました。

　協議会会長の長谷川俊輔根室市長から要請を受けた後、菅総理は冒頭のあいさつで、「北方四島の問題は日本の領土をめぐる問題の中で、いずれも大変重要な課題ですが、皆様方にとっても、また我が国にとっても大変重大な状況が続いていると認識しております。
　かつてはインフラ整備等にもほとんどロシアの中央政府が北方四島についてはあまり資金を投じていなかったのですが、近年においてはエネルギーの問題等も将来の可能性があるということで、段々と力を入れるようになっています。このことは、この返還ということを考えますと、このまま放置すれば、ますますその道が遠くなりかねないと心配もしております。
　そういう点で、この返還のための交渉と同時に、ロシアとの間での経済的な問題も併せて議論する中で、突破口を見出していきたいと考えております。」と述べました。