長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
平成22年8月9日、菅総理は長崎市の平和公園で開催された長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました。
65回目の「原爆の日」を迎えた式典には、被爆者や遺族らおよそ5600人が参列、また過去最多の32カ国の代表も出席し、犠牲となった方々の冥福を祈りました。今回は核保有国の英仏両国の代表も初めて式典に参列しました。
田上富久長崎市長、遺族代表、被爆者代表によりこの1年間に死亡が確認された被爆者の名簿が奉安され、遺族代表、被爆者代表、地元の小・中・高校生代表が献水を行いました。そして、田上市長や菅総理らが献花を行いました。
原爆が投下された午前11時2分、「長崎の鐘」が鳴り響き、参列者は1分間の黙とうをささげました。田上市長による「平和宣言」、被爆者代表の内田保信さんによる「平和への誓い」、長崎市立山里小学校の児童による合唱の後、菅総理によるあいさつが行われました。
菅総理は、「核兵器の惨禍を、人類は二度と繰り返してはなりません。唯一の戦争被爆国である我が国は、「核兵器のない世界」の実現に向けて先頭に立って行動する道義的責任を有していると確信します。私は、様々な機会をとらえ、核兵器保有国を始めとする各国首脳に、核軍縮・核不拡散の重要性を訴えてまいります。そして、将来を見据えた具体的な措置を積極的に提案し、国際社会の合意形成に貢献していく決意です。また、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、日本国憲法を遵守し、非核三原則を堅持することを誓います。」と述べました。
式典後、菅総理は長崎市内のホテルで、長妻昭厚生労働大臣とともに、「被爆者代表から要望を聞く会」に出席、被爆者団体の代表から菅総理に要望書が手渡された後、被爆者5団体の代表者らと話合いを行い、続いて記者会見に臨みました。
その後、「恵の丘長崎原爆ホーム」を慰問しました。