新型コロナウイルス感染症対策本部(第72回)
令和3年8月5日、菅総理は、総理大臣官邸で第72回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました。
会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「首都圏を始め、多くの地域において、これまでに経験したことのない感染拡大が進んでいます。感染力の強いデルタ株への置き換わりが急速に進み、東京では9割に達し、多くの地域で7~8割に達していると言われております。また、感染者数の急速な増加に伴い、これまで低く抑えられていた重症者数も増加しつつあります。
こうした中で、各地域の感染者数、病床の状況等を踏まえ、まん延防止等重点措置に、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、愛知県、滋賀県、熊本県を追加し、期間を、8月8日から8月31日までとすることを決定いたしました。対象地域では、飲食店における酒類の提供が原則停止され、テレワーク、不要不急の外出の自粛を徹底いたします。
先般、東京都を始め、感染の急増地域においても、誰もが、症状に応じて、必要な医療を受けられるように、緊急的な方針を取りまとめ、本日も改めて厚労大臣から説明がありました。これは、全国一律のものではなく、感染急増地域において、自治体の判断による選択肢を設けるものであります。
引き続き、必要な病床の確保を進め、中等症者で、酸素の投与が必要な方、投与が必要でなくても、重症化のリスクがある方はもちろん入院していただきますが、いずれにしろ、入院は医師の判断で行っていただくこととしております。自宅にいる患者についても、パルスオキシメーターや電話などで状態をこまめに把握し、症状が悪くなったらすぐに入院できる体制を作ります。引き続き、こうした点を丁寧に説明してまいります。
デルタ株は従来とは比較にならない感染力を持つと言われており、国民の皆様にも、感染リスクに特に注意して行動していただきますようにお願いいたします。夏休み期間も、不要不急の外出、帰省や旅行は極力控えていただきますようにお願いいたします。
現在も、ワクチン接種は日々着実に進んでいます。自治体、医療機関、企業、大学を合わせて、1日150万回のペースとなっています。更に検査を進め、必要な医療体制を確保し、国民の命と健康を守るために、関係者一体となってしっかりと対策を講じてまいりますので、国民の皆さんにも、御理解と御協力をお願い申し上げます。」