政府与党連絡会議
令和元年12月3日、安倍総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「今国会の会期も残り一週間を切りました。与党の皆様の御尽力により、日米貿易協定を始め、政府が提出した法案・条約の審議は着実に進んでおります。残る会期、法案等の成立に向けて内閣全体として、丁寧な説明を尽くし緊張感を持って議論を積み重ねてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
ハンセン病元患者御家族の皆様に補償金を支給する法律が、先般、全会一致で制定されました。議員懇談会を始め、法律の制定に御尽力いただいた皆様に改めて敬意を表し、感謝申し上げたいと思います。
先日、原告の代表の方々と再びお会いし、御家族の皆様が極めて厳しい偏見、差別の下、長年にわたり、大変な苦痛と苦難を強いられたことを改めて強く胸に刻みました。御家族の方々の声に耳を傾けながら政府一丸となって法律の円滑な施行を始め、ハンセン病に係る差別・偏見の根絶に向けて、全力で取り組んでまいります。
新たな経済対策の策定作業は佳境を迎えており、今週中にも取りまとめたいと考えております。被災地の一日も早い復旧・復興を果たすとともに、デフレ脱却と経済再生への道筋を確かなものとしてまいります。その上で、この対策を実施していくための補正予算、さらには臨時・特別の措置を含む来年度当初予算についても編成作業を進めており、税制改正も大詰めを迎えています。
いずれも、与党における御議論・御審議なくては仕上げることができないものであります。取りまとめに向けて、特段の御理解・御協力をお願いします。
諸般の事情が許せば、12月15日から17日までインドを、23日から25日まで中国を訪問します。
インド訪問では、モディ首相と自由で開かれたインド太平洋の実現、安全保障・防衛協力、経済・人的交流の拡大等に向けた連携、地域情勢等について議論したいと思います。
中国では、日中韓サミットに出席するほか、日中首脳会談及び日韓首脳会談を調整中です。本年は日中韓協力が始まって20年目の節目の年です。幅広い分野において発展している未来志向の日中韓協力を総括するとともに、北朝鮮問題を始めとする地域情勢や国際社会が直面する諸課題について、率直な意見交換を行いたいと考えています。
そして年が明けるといよいよ来年は東京オリンピック・パラリンピックがやってまいります。日本全体が未来への躍動感あふれる中で、政府与党一丸となってあらゆる政策分野において、大胆な改革に挑戦していく。そのような一年にしたいと考えておりますので、引き続きの御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。」