ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会・ハンセン病対策議員懇談会及びハンセン病元患者の御家族による表敬
令和元年11月26日、安倍総理は、総理大臣官邸でハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会・ハンセン病対策議員懇談会及びハンセン病元患者の御家族による表敬を受けました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「本日はお忙しい中、わざわざ官邸までお越しいただきまして、誠にありがとうございます。また、議員懇談会の皆様におかれましては、2つの法律の制定に向けて、大変な御尽力を頂きました。敬意を表し、感謝申し上げたいと思います。
また、ただ今、原告代表の方、あるいは弁護団代表の方から、改めてお話を伺い、また御要望も頂きました。しっかりと受け止めたいと思います。
6月に、熊本地裁の判決が出された際、日本の総理大臣として、これ以上、元患者御家族の皆様の筆舌に尽くし難い御労苦を長引かせるわけにはいかないとの考えの下、控訴せず、判決を受け入れる判断をしたところであります。
そして、7月に、皆様から直接お話を伺い、長い間の厳しい差別と偏見の下、いかに大変な苦痛と苦難を強いられてきたか、胸に刻んだところでございます。
今回、議員懇談会の皆様の御尽力の下、1日も早く成立を、との立法府の御意思で、全会一致で、法律が制定されました。政府としては、その趣旨を受け止め、法の施行を始め、ハンセン病に係る差別と偏見の根絶に向けて、政府一丸となって、取り組んでいくことをお約束するところでございます。
そして、今日お越しの皆様を始め、御家族の皆様の今日もお話をいただきましたが、声にしっかりと耳を傾けながら、皆様の気持ちに寄り添った支援を行うとともに、皆様が安心して暮らせる社会を実現するために、これからも全力を尽くしていく考えでございます。そのことを申し上げまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。本日は、ありがとうございました。」