pdf平成23年(2011年)3月30日(水)発行 第1号
道路状況等により本紙の到着が発行日より遅れることがございます。
目の不自由な方がいらっしゃいましたら、周りの方が読み上げてお伝えいただきますよう、お願いいたします。

被災者のみなさまへ

政府からのお知らせ

東北地方太平洋沖地震で被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
半月を過ぎて今なお、みなさまが大変なご不便の中にいらっしゃること。
広大な被災地の全てに支援の手が行き届くのに、大変な時間を要していること。
───本当に申し訳ございません。


 現在までに、10万人余の自衛隊員、約12,000人の警察官、約22,000人の緊急消防援助隊等を派遣し、みなさまの生活支援に尽力しております。政府の緊急災害対策本部の中には、特に「被災者生活支援特別対策本部」を設けました。全てのみなさまに、まずは温かい食事や暖かい住まいという当たり前の安心を1日も早く取り戻していただくべく、政府職員も全員が全力で働きます。
 今後、国レベルの情報については、この「政府からのお知らせ」によってお伝えしてまいります。周囲の方にもお声をかけていただき、ぜひご活用ください。

平成23年(2011年)3月30日

必ず知ってほしいこと

余震や津波には、まだ警戒してください。

津波警報などは解除されました。しかし、まだ各地で余震が続いています。常時ラジオなどの地震情報に注意してください。特に、海の近くで活動する方は、余震による津波を警戒し、少しでも揺れを感じたら、海を離れ、高いところへと避難してください。


健康を第一に考えてください。

避難生活が長期化することで、衛生状態が悪化し、感染症が起こりやすくなります。現在、インフルエンザや風邪も流行し始めています。こうしたものから、あなたの体を守り、健康を保つために、手洗いやうがいを心がけてください。また、車などの狭い座席に長時間座っていると、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなります。こうした症状を予防するために、定期的に体を動かし、水分をとるように心がけてください。


官邸から、ラジオで、毎日、お伝えします。

官邸からの情報をラジオ番組「震災情報−官邸発」にて毎日お知らせ中です。
主なエリアの放送時間は以下の通りです。


FM青森・FM秋田・FM仙台・TOKYO FM(千葉・茨城を含む)(月〜日 19:55〜20:00)
FM岩手(月〜金 20:55 〜 21:00 土日 21:55 〜 22:00)
FM山形(月〜金 20:55 〜 21:00 土日 19:55 〜 20:00)
FM福島(月〜日 20:55 〜 21:00)
全国38局ネットでお届けいたします。
※放送時間は番組編成の都合上、急遽変更・中止になる可能性もあります。予めご了承ください。


最新の情報は、「首相官邸災害対策ページ」で、お知らせしております。
URL : https://www.kantei.go.jp/saigai/ または、「首相官邸災害対策ページ」で検索

くらしに役立つ情報

  • 医療・健康のこと
     日本医師会や日本赤十字社にお願いし、現在、100チーム以上が、各避難所等を巡回するなど、被災地で活動中です。
     また、医療機関が存在しながらも、被保険者証をお持ちでない方についても、氏名・生年月日などを申し出ることで医療機関にて受診することができるようになっています。
  • 住まいのこと
     応急仮設住宅の設置は、国が責任を持って、県の取り組みをバックアップしていきます。
     また、被災者がすぐに無償で入居可能な公営住宅、国家公務員宿舎、UR賃貸住宅などを全国各地に確保しました。ご要望があれば、無料の情報センター(0120-297-722)にお問い合わせください。
     〈受付時間は9:00 〜 18:00(土日祝日は、一部の地方公共団体について電話番号のご案内のみ)です。〉
     さらに、旅館・ホテルなども、一時的な避難所として提供していきます。
  • お金のこと
     銀行、信金、信組や保険会社等に対して、国から、責任を持って、以下を要請しています。お取引金融機関にご相談ください。
    @預金通帳やカードを紛失しても、名前や住所などが確認できれば、預金の払戻しに応じる
    A震災で手形の支払いができない場合でも不渡り扱いとしない
    B借入金返済猶予やつなぎ資金の申し込みにできるかぎり応じる
    C生命保険や損害保険の保険金の支払いを迅速に行う
  • 学校のこと
     被災した児童・学生のために、国から、責任を持って、関係教育委員会、各自治体などを通じて、以下の要請を行っています。
    @(児童を)公立学校へ受け入れる
    A(児童へ)教科書を無償給与する
    B入学手続き・入学料や就学援助、(大学生への)奨学金などの弾力的配慮
    C修了認定や補習授業などに配慮する
    D登下校時の安全確保や心のケアを実施する
    ※自治体・教育機関により対応が異なります。
  • 子育てのこと
     居住地以外の市町村でも、避難している妊産婦や子育て中の方に母子健康手帳を交付したり、妊産婦・乳幼児に対して健康診査を行ったりできるよう、国が責任を持って、市町村に配慮をお願いしています。避難先の市町村の母子保健担当窓口にご相談ください。
  • これからのこと
     各自治体の復旧状況により対応が異なりますが、避難生活後のために、罹災証明書を発行します。地震・津波・火災など、今回の災害により、家や建物などに被害が生じた場合、罹災の程度に応じて救済を受けることができます。
     避難生活後のために大切な手続きですので、自治体からのお知らせなどにご注意ください。

復旧状況

※数字は概数です

  • 電気・ガス・水
    停電及び、ガス・水道の供給停止となっている場所において、復旧が進んでいます。
    電気
    東北電力管内 約467万戸復旧
    (電気停止中 約19万戸)
    (3月28日 現在)
    ガス
    約10万戸復旧
    (供給停止中 約40万戸)
    (3月27日 現在)
    水道
    約180万戸復旧
    (供給停止中 約36万戸)
    (3月28日 現在)
  • 通 信
    携帯電話の基地局、固定電話回線などが復旧し始めています。
    携帯基地局
    約13,000局以上が復旧
    (停波中 約1,450局)
    ※大手4社 基地局の合計値
    特設公衆電話
    設置 2,299台(NTT東日本)
    (3月27日 現在)
  • 道 路
    高速道路や国道が、大幅に復旧しています。
    直轄道路
     国道4号 100% 復旧
     国道45号 99% 復旧
     国道6号 97% 復旧
    東北自動車道は復旧しており、交通量もおおむね回復しています。
  • 鉄 道
    新幹線や在来線も復旧に向けて作業が進んでいます。
    新幹線
     秋田新幹線 100% 復旧
     山形新幹線 73% 復旧
    (米沢〜新庄、在来線列車での運行)
     東北新幹線 47% 復旧
    (東京〜那須塩原、盛岡〜新青森)
    在来線
     常磐線 24%
    (上野〜土浦)
     東北線等 62%
    (上野〜黒磯、一ノ関〜青森)
    (3月28日 現在)
みなさまの声を受けて内容を充実させていきます。