令和6年9月23日(月)午後

更新日:令和6年9月23日 内閣官房長官記者会見

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ロシア機による領空侵犯について

 それでは私(官房長官)から申し上げます。本日、13時台から15時台にかけまして、ロシア軍の哨戒(しょうかい)機「IL-38」1機が、北海道礼文島北方の我が国領海上空におきまして、3度にわたり領空侵犯したことを確認をいたしました。これに対して、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させ、無線による通告及び警告に加え、フレアによる警告等を実施する等の対応を実施したところでございます。なお、フレアによる警告を実施したのは、対領空侵犯措置を開始してから初めてであるというふうに承知をしております。
 本件について、総理には必要な報告を行いまして、総理からは、領土・領海・領空は断固として守り抜くとの決意の下、国際法及び国内法令に従い、冷静かつ毅然(きぜん)と対応すること、米国を始めとする関係諸国と緊密に連携すること、国民や国際社会に対し、適時・適切な情報発信を行うこと、この3点について指示があったところでございます。
 また、官邸に「ロシア機による領空侵犯事案に関する情報連絡室」を設置し、関係省庁で連携して対応をしております。今回のロシア軍哨戒機による我が国領空の侵犯は極めて遺憾であります。本日、ロシア政府に対して、外交ルートで極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めたところであります。今回のロシア軍機の行動の意図・目的については、確たることをお答えすることは差し控えますが、ロシア軍は、ウクライナ侵略後も我が国周辺での活発な活動を継続しております。政府としては、我が国周辺空域におけるロシアの軍事動向に対し、引き続き強い関心を持って注視をするとともに、警戒・監視に万全を期してまいりたいと考えております。私(官房長官)からは以上です。

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