令和6年5月27日(月)午後
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北朝鮮による衛星打ち上げを目的とした弾道ミサイル技術を使用した発射について
私(官房長官)から、まず申し上げます。北朝鮮は本日、北朝鮮北西部沿岸地域の東倉里(トンチャンリ)地区から、衛星打ち上げを目的とする弾道ミサイル技術を使用した発射を強行しましたが、黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないものと推定をしております。
総理には、本件について直ちに報告を行い、迅速・的確な情報提供、安全確認等の指示がありました。
政府においては、北朝鮮情勢に関する官邸対策室におきまして情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、協議を行っております。我が国への領域に落下する、または上空を通過する可能性があったことから、速やかにJアラートを発表して、国民への情報提供を行いました。その後、領域への落下や上空通過の可能性がないことが確認されたため、Jアラートによる避難の呼び掛けを解除したところであります。付近を航行する航空機や船舶への情報提供を行ったところ、現時点において、被害報告等の情報は確認されておりません。
これまでの度重なるミサイル発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国・地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものです。このような発射は、関連する安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題です。北朝鮮に対して、北京の大使館ルートで厳重に抗議し、強く非難をいたしました。
政府としては、国連安保理の場を含め、米国、韓国を始め、国際社会と緊密に連携して対応するとともに、国民の生命、財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。今後、追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとしたいと考えております。私(官房長官)からは以上です。