令和6年1月3日(水)午後

更新日:令和6年1月3日 内閣官房長官記者会見

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令和6年能登半島地震について(4)

 まず、私(官房長官)から、令和6年能登半島地震について、現在の状況を報告をいたします。人的被害については、本日12時時点の石川県の発表によりますと、死者62名、重傷者26名、軽傷者110名となっていると承知しております。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。
 また、多数の家屋倒壊等の被害が確認をされております。ライフラインについてですが、本日午前7時時点で、停電は石川県で約3万4,600戸で発生、ガスは石川県の約800戸以上の供給支障が発生、断水は石川県など3県の11万5,600戸以上で発生、通信障害は石川県、新潟県の一部で固定電話及び携帯電話のサービスに支障が出ている、そうした報告を受けております。交通機関については、引き続き高速道路は1路線10区間で通行止め、能登空港では滑走路閉鎖中との報告を受けております。
 また、本日10時より第2回非常災害対策本部会議を開催をいたしました。会議の中で総理から、時間との勝負であること、これを十分に念頭に置き、人命第一で救命・救助活動に全力を尽くすこと、必要な物資の確保、電力・水道等のインフラの復旧などに全力を挙げること、被災地のニーズも踏まえつつ、プッシュ型支援を更に実施していくこと等につきまして指示があったところでございます。
 自衛隊、警察、消防においては、昨日、懸命な救命・救助活動により80名以上の方々を救助したところでありますが、倒壊した建物の下で救助を待つ方々はいまだ多くおられます。本日も現地の自衛隊の人員を約1,000名から約2,000名にしたことを始め、自衛隊、警察、消防におきまして人員、そして救助犬を増強するなどして、人命第一で救命・救助活動に全力を尽くしてまいります。
 また、被災地への陸路について申し上げますと、国土交通省と自衛隊において作業を行いまして、既に4トン以下の中型車が通行可能となるまでのルートを確保しております。今後、大型車が通行可能となるよう拡幅作業を速やかに実施してまいります。
 被災地への海路について申し上げますと、自衛隊、海上保安庁は、物資や救助人員の輸送に既に活用しているところでありますが、更なる海上輸送の拡大に向けて、引き続き国道交通省において、地元自治体との調整などに当たっているところでございます。また、引き続き自衛隊を始めとする関係機関の航空機等を利用しつつ、被災地への空路、これを適切に確保してまいります。
 プッシュ型物資輸送について申し上げますと、関係事業者の協力の下、食料、そして生活関連物資が石川県の広域物資拠点に到着しておりまして、本日早朝より被災市町へ届き始めているところでございます。政府において物資輸送の管理を的確に行いつつ、確保できた輸送ルート、これを最大限活用いたしまして、被災者の方々に対する適切な支援を行ってまいります。
 また、総理は自ら先頭に立ち、発災以来、被災自治体の首長さんたちと意見交換を行いながら、被災地のニーズの把握に努められておりまして、また、そのニーズに沿った対応を進めておるところでございます。被災自治体の首長との意見交換の場には私(官房長官)も同席をしております。私(官房長官)も総理を支えつつ、関係省庁を調整していく考えでございます。
 最後に、被災地においては天候の悪化も予想されております。また、引き続き活発な地震活動も予想をされております。住民の皆様におかれましては土砂災害などにも十分注意をし、引き続き安全第一での行動をお願いいたしたいと思います。私(官房長官)からは以上です。