令和5年11月14日（火）午前

　閣議の概要について申し上げます。一般案件等８件、人事が決定されました。大臣発言として、岸田内閣総理大臣から「海外出張不在中の臨時代理等について」御発言がありました。

　本日の閣議において、ヴォー・ヴァン・トゥオン・ベトナム社会主義共和国主席夫妻を１１月２７日から３０日までの間、公式実務訪問賓客として接遇することを了解しました。滞在中、天皇皇后両陛下は、トゥオン国家主席及び同夫人と御会見になるほか、宮中午餐（さん）を催される予定であります。また、岸田総理は、トゥオン国家主席と会談し、岸田総理夫妻は晩餐会を催す予定であります。日本とベトナムは、あらゆる分野で緊密な関係を築いており、本年、外交関係樹立５０周年を迎えました。今般のトゥオン国家主席の訪日を通じ、両国の友好・協力関係が一段と深まることを期待します。

　岸田総理は１５日から１９日まで、ＡＰＥＣ（アジア太平洋経済協力）首脳会議に出席するため、アメリカ合衆国サンフランシスコを訪問する予定であります。ＡＰＥＣ首脳会議では、自由で開かれた貿易・投資の推進に加え、サプライチェーンの強靱（じん）化やデジタル技術、気候変動対策といった重要課題について、積極的に議論をけん引していきます。また、ＡＰＥＣ参加国であるロシアによるウクライナ侵略については、昨年に引き続き日本の立場を明確に発信します。さらに、今回の訪問では、岸田総理は、バイデン米国大統領主催で１６日に開催予定のインド太平洋経済枠組み首脳会合に出席し、インド太平洋地域における持続可能で包摂的な経済成長の実現に向けて、日本の立場を発信する予定であります。また、訪問中、スタンフォード大学を訪問し、先端科学技術をテーマとする討論会に、韓国の尹（ユン）大統領と共に出席します。また、グーグル社や米国半導体工業会等の米国産業界による表敬等が予定されています。私（官房長官）からは以上であります。