令和5年5月31日(水)午前

更新日:令和5年5月31日 内閣官房長官記者会見

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北朝鮮による弾道ミサイルの可能性があるものの発射事案について

 北朝鮮は、本日6時28分頃、北朝鮮西岸・東倉里(トンチャンリ)付近から、1発の弾道ミサイルの可能性があるものを南方向に発射しましたが、6時35分頃、黄海上空で消失したものと推定しています。また、この発射は、北朝鮮が予告した期間内で、予告した方向に発射したものですが、黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないものと推定しています。詳細については現在分析中であります。
 総理には、本件について直ちに報告を行い、迅速・的確な情報提供、安全確認等の指示がありました。政府においては、「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」において情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、協議を行っています。我が国の領域に落下する又は上空を通過する可能性があったことから、速やかにJアラートを活用して、国民への情報提供を行いました。その後、領域への落下や上空通過の可能性がないことが確認されたため、Jアラートによる避難の呼び掛けを解除したところであります。付近を航行する航空機や船舶への情報提供を行ったところであり、現時点において被害報告等の情報は確認されていません。
 これまでの度重なるミサイル発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものです。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものであり、我が国としては、北朝鮮に対して厳重に抗議し、強く非難しました。
 また、先ほど国家安全保障会議四大臣会合を実施し、情報の集約及び対応について協議しました。政府としては、国連安保理の場を含め、米国、韓国を始め、国際社会と緊密に連携して対応するとともに、国民の生命、財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。今後、追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとしたいと考えております。私(官房長官)からは以上です。