令和3年10月8日(金)午前
千葉県北西部における地震について
昨日22時41分ごろ、千葉県北西部を震源とする地震が発生し、埼玉県川口市、宮代町及び東京都足立区において、震度5強の強い揺れが生じました。また、震度5弱を観測した神奈川県川崎市に所在する東芝原子力技術研究所を始めとして、原子力施設については、現在のところ異常はないとの報告を受けています。人的被害については、現在のところ重症者1名の他、程度が不明の負傷者が16名と報告を受けておりますが詳細は鋭意確認しているところです。また、警察、消防、自衛隊、海上保安庁のヘリで、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を確認したところ、火災が2件発生したと報告を受けておりますが、消防活動によりそのうち1件は鎮火し、もう1件も鎮火の方向との報告を受けております。この地震によるライフラインは、現時点で停電、断水、通信障害等の被害情報はありませんが、各地で漏水が多数との報告を受けております。交通機関等については、羽田空港では滑走路の点検が終了し既に運用を再開、日暮里・舎人ライナーが舎人駅から舎人公園駅間で脱線しているものの負傷者3名を含め救出済み、東海道新幹線、JR東日本を始め多数の路線で運転を見合わせていたが東京メトロなど順次運転を再開、高速道路は首都高、東名高速、第三京浜などで通行止めが発生と報告を受けていますが、事業者が終電延長などの措置を採っているので帰宅が困難になっている方におかれては、終電以降の運転状況について鉄道事業者に最新の情報を確認してください。政府としましては、先ほどの会見でも申しましたが地震発生直後の総理からの指示を踏まえ、人命を第1とし政府一体となって被災者の救命救助等の災害応急対策に全力で取り組んでいるところです。引き続き、被害状況の把握を進め被災自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に情報を収集し、被害の状況等を応じて必要な体制の確保等万全の態勢を敷いてまいります。私からは以上でございます。