令和3年10月19日(火)午前
更新日:令和3年10月19日
内閣官房長官記者会見
北朝鮮による弾道ミサイル発射について(磯﨑仁彦内閣官房副長官)
冒頭、私から、北朝鮮ミサイル発射に関して申し上げたいと思います。北朝鮮は、本日19日、10時15分頃及び16分頃、2発の弾道ミサイルを東の方向に発射し、朝鮮半島の東の日本海上に落下したものと推定されます。なお、これ以上の詳細につきましては、現在分析中でございます。また、付近を航行する航空機や船舶への情報提供を行ったところ、現時点において、これらへの被害報告等の情報は確認されておりません。現在出張中の総理には、本件について直ちに報告を行い、3点について御指示がございました。まず1点目は「情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと」、2点目は「航空機、船舶等の安全確認を徹底すること」、3点目は「不測の事態に備え、万全の態勢をとること」、この3点でございます。また、政府におきましては、官邸危機管理センターに設置しております「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」におきまして、関係省庁間で情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応について協議を行いました。今般の北朝鮮の行動は、我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、我が国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題です。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾です。我が国としては、北朝鮮に対して、厳重に抗議をいたしました。我が国として強く非難いたします。国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き、情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げ、今後追加して公表すべき情報等を入手した場合には、速やかに発表することといたしたい、そのように考えております。