令和3年10月15日(金)午前
閣議の概要について
まず、閣議の概要について申し上げます。一般案件等20件、政令、人事が決定されました。大臣発言として、山際大臣から、「新しい資本主義実現本部の設置について」、「『閣僚会議及び閣僚懇談会等の廃止に伴う措置について』の一部改正について」、総務大臣から「行政相談週間の実施について」それぞれ御発言がありました。
岸田総理の岩手県、宮城県、福島県訪問について
2件目です。岸田総理は、明日10月16日(土)、明後日10月17日(日)に、諸般の事情が許せば、岩手県、宮城県、福島県を訪問する予定であります。具体的には、岩手県では陸前高田市の高田松原、津波復興祈念公園で献花・黙とうを捧げます。また、大船渡市の魚市場で漁業関係者と車座対話を実施し、商業施設「キャッセン大船渡」を視察します。宮城県では、気仙沼市において、観光集客施設「迎(むかえる)」などを視察します。また、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で献花・黙とうを捧げ、まちの特産品である「かまぼこ」工場を視察します。その後、松島町で観光業関係者と車座対話を実施します。福島県では、東京電力福島第一原子力発電所を視察し、浪江町の慰霊碑で献花・黙礼を捧げ、「道の駅なみえ」を視察します。また、双葉町の特定復興再生拠点区域内外の状況を視察し、大熊町において、スマート農業を実践しているいちご農場を視察します。その後、富岡町において、帰還者・移住者との車座対話を実施します。「東日本大震災からの復興なくして、日本の再生なし」。岸田内閣においても、この強い思いの下で、東北の復興に全力で取り組みます。今回、復興の現状について視察し、今後の復興に関わる政策に生かしてまいります。
新しい資本主義実現本部について
3件目です。今朝の閣議において、「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした「新しい資本主義」を実現していくため、総理を本部長、新しい資本主義担当大臣である山際大臣と官房長官である私を副本部長とし、全閣僚から構成される「新しい資本主義実現本部」を設置することと決定いたしました。その後、この実現本部を持ち回りにて開催し、「新しい資本主義」に向けたビジョンを示し、その具体化を進めるため、実現本部の下に、総理を議長、山際大臣と私(官房長官)を副議長とし、財務大臣、厚生労働大臣及び経済産業大臣と、総理が指名する有識者から構成される「新しい資本主義実現会議」を設置することを決定しました。詳細については、この後、担当大臣である山際大臣より説明があると承知をしています。