令和3年9月15日(水)午後
北朝鮮による弾道ミサイル発射について
まず北朝鮮は、本日15日12時32分及び12時37分頃、北朝鮮の内陸部から、少なくとも2発の弾道ミサイルを東方向に発射をした模様であります。初期の情報に基づき、先ほど、「我が国の排他的経済水域の外の日本海に落下したと推定される」と発表を行いましたが、弾道ミサイルの飛翔距離等については、変則的な飛翔の可能性も含め、引き続き分析を行っております。また、付近を航行する航空機、船舶への情報提供を行ったところ、現時点において、これらへの被害報告等の情報は確認をされておりません。総理からは、先ほど総理会見でもあったとおり、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢をとることの3点について指示がありました。この後、国家安全保障会議を開催し、情報の集約、対応について協議をする予定であります。また、官邸危機管理センターに設置している「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」において、関係省庁間で情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応について協議を行っております。今般の北朝鮮の行動は、我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、言語道断であり、これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、我が国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題であります。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾であります。我が国としては、北朝鮮に対して直ちに北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難をいたしました。国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き、情報の収集及び分析、そして警戒監視に全力を挙げ、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとしたいと考えております。