令和3年4月30日(金)午前
閣議の概要について
冒頭5件申し上げます。まず1件目でありますが、閣議の概要です。一般案件等10件、法律の公布、政令、人事が決定されました。大臣発言として、総務大臣から「労働力調査結果について」、厚生労働大臣から「有効求人倍率(令和3年3月)について」、御発言があり、私(官房長官)から「海外出張不在中の臨時代理について」、申し上げました。
閣僚懇談会においては、井上大臣から「令和3年度消費者月間について」、御発言がございました。
副大臣の人事について
2件目でありますが、副大臣の人事について申し上げます。岩井国土交通副大臣より辞職願が提出されましたので、本日付で免じ、その後任として渡辺猛之(たけゆき)参議院議員を任命することを、先ほどの閣議で決定いたしました。宮中における認証式は、本日午後5時を予定をしております。
インドに対する酸素濃縮器及び人工呼吸器の供与について
3件目ですが、インドで新型コロナウイルス感染が急拡大していることを受け、今般、我が国は、インド側との調整が整えば、酸素濃縮器300台及び人工呼吸器300台を供与する手続を進めることといたしました。これは、我が国として、人道的観点、さらには「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた重要なパートナーであるインドとの友好関係に鑑み、新型コロナ(ウイルス)による被害を受けた方々を支援すべく緊急援助を行うこととしたものであります。4月26日に行われた菅総理とモディ・インド首相との電話会談においても、両首脳は新型コロナ(ウイルス)の克服に向け、協力を緊密化していくことを確認しているところであります。今回の我が国の支援は、この分野における日印協力が具体化したものであります。インドにおける新型コロナウイルスの感染状況に応じ、今後も迅速な追加支援を検討していきたいと考えております。
令和3年春の叙勲について
4点目でありますが、5月7日の令和3年春の大綬章(だいじゅしょう)親授式及び重光章伝達式は、新型コロナウイルスの感染拡大により、やむを得ず延期をすることといたしました。日程については、感染状況を見ながら、改めて調整することとしております。
政府機関等におけるLINEサービスの利用について
5点目でありますが、政府機関等におけるLINE(ライン)サービスの利用について申し上げます。LINE社の個人情報の取扱いに関する問題を受け、政府機関等におけるLINEサービスの利用状況については、3月29日の会見で申し上げたとおり、行政からの情報発信など、個人情報や機密性を要する情報を取り扱わない利用は許容されるとする一方で、機密性を要する情報を取り扱う利用については、いったん停止した上で、LINEサービス利用の際の判断の参考となる考え方・ガイドラインを検討するとしておりました。今般、そのガイドラインのとりまとめを行いました。いったん利用を停止していた機密性を要する情報を取り扱う業務・44業務については、今後、本ガイドラインを踏まえ、各政府機関において適切に対応を判断することとしております。今後、今申し上げたガイドラインについて関係機関に周知するとともに、公表することとしております。なお、本ガイドラインはLINE社以外の事業者のSNSなどのサービスを利用する際などにも適用できる場合があると考えております。各政府機関等においては本ガイドラインを参考にしていただき、情報セキュリティ対策をしっかり講じつつ、行政サービスの充実に努めていただきたいと思っております。