平成31年4月2日(火)午前
閣議の概要について
閣議の概要について申し上げます。一般案件等10件と政令、人事が決定されました。大臣発言として、私から「改元に伴う元号による年表示の取扱いについて」、及び「シナイ半島国際平和協力業務の実施について」申し上げ、外務大臣及び防衛大臣から「シナイ半島国際平和協力業務の実施について」、安倍総理大臣から「海外出張不在中の臨時代理について」、それぞれ御発言がありました。
新元号の円滑な移行に向けた関係省庁連絡会議について
昨日、「新元号への円滑な移行に向けた関係省庁連絡会議」を開催いたしました。会議では元号による表示について、「改元日前までに作成した文書において、改元日以降『平成』の表示が残っていても有効であること」、「改元日以降に作成する文書には、『令和』を用いること。やむを得ず『平成』の表示が残る場合でも有効であるが、混乱を避けるために訂正等を行うこと」、「元号を改める政令の公布日から施行日前までに作成し、公にする文書には『平成』を用いること」、「法令については、『平成』を用いて改元日以降の年を表示していても、有効であり、原則、改元のみを理由とする改正は行わないこと」、「国の予算による会計年度の名称については、原則、改元日以降は『令和元年度』とすること」こうしたことを申し合わせ、新元号への円滑な移行に向け、対応に万全を期していくことになりました。
シナイ半島国際平和協力業務の実施等の決定について
本日、国家安全保障会議の九大臣会議での審議・決定を得たのち、閣議におきまして「シナイ半島国際平和協力業務の実施について」等が決定されました。これにより、シナイ半島においてエジプト・イスラエル間の停戦監視など、国連PKO類似の活動を行う国際機関である、多国籍部隊・監視団(MFO)に対し、本年4月19日以降、同年11月30日までの間、司令部要員として2名の自衛官を派遣することになりました。MFOの活動は、我が国の平和と繁栄の土台である中東の平和と安定に貢献しており、我が国は、1988年度から財政貢献を実施してきました。今般決定した司令部要員の派遣を通じて、中東の平和と安定に一層の貢献を行うものであり、大変意義深い、このように考えております。
フアン・カルロス・バレーラ・ロドリゲス・パナマ共和国大統領夫妻の来日について
4月3日から6日の日程で、パナマ共和国のフアン・カルロス・バレーラ大統領及び同令夫人が、実務訪問賓客として日本に滞在されます。滞在中、天皇皇后両陛下は、同大統領御夫妻と御会見になります。また、安倍総理は、同大統領と首脳会談を行い、夕食会を開催する予定であります。日本とパナマは、基本的価値を共有し、太平洋を挟んだパートナーとして、115年に及ぶ友好・協力関係を築いてまいりました。今般、バレーラ大統領夫妻を日本にお招きすることによって、両国の友好親善が一層深まる、こうしたことを目指してまいります。