平成30年10月2日(火)午後
閣議の概要について
閣議の概要について申し上げます。人事が決定されました。大臣発言として、文部科学大臣から「ノーベル賞の日本人受賞について」、松山大臣から「日本人研究者のノーベル賞の受賞について」、安倍総理大臣から「本日、内閣改造を行うこととした」その旨の御発言があり、その後、閣僚の辞表の取りまとめを行いました。この後の予定でありますが、13時、与党党首会談を予定いたしております。
本庶佑副院長・特別教授のノーベル生理学・医学賞受賞について
昨日(10月1日)、本年のノーベル生理学・医学賞を、本庶佑(ほんじょたすく)京都大学特別教授が受賞されたことを大変喜ばしく思います。本庶特別教授には、昨晩、安倍総理から直接電話でお祝いの言葉をお伝えしたところです。今回の受賞は、人の体が本来持っている病気を治す力である免疫力に着目した新たながんの治療法の開発に貢献した功績が評価されたものであります。世界中で毎年数百万人の方ががんで亡くなっている中で、がんで苦しむ患者さんに希望をもたらすものであり、我が国として非常に誇りであると同時に国民にとっても励みとなるものであります。今回の受賞により、日本人のノーベル賞受賞者は26名となっており、特に21世紀以降における自然科学系3分野の受賞者数は17名と、アメリカに次いで世界で第2位となっております。正に我が国の学術研究の水準の高さが世界で認められたものと思っており、政府としても、引き続き、若手研究者の活躍機会を増大するとともに、革新的な研究にチャレンジできる環境を整備することで、イノベーションの芽を育んでまいります。