サイバーセキュリティ月間における林内閣官房長官メッセージ

　内閣官房長官の林芳正です。
　政府は、例年と同様、今年も、２月１日から３月１８日までを「サイバーセキュリティ月間」として、産学官民で連携して様々な普及啓発活動を展開します。
　子どもからシニアまで、あらゆる世代がインターネットを利用する社会において、スマートフォンのショートメッセージサービス等を悪用したフィッシング詐欺の被害金額は、昨年、過去最多となりました。パソコンに偽のセキュリティ警告を出してお金をだまし取る、サポート詐欺の被害も増加しています。
　組織を狙うランサムウェアも、大企業のみが標的となるのではなく、中小企業などサプライチェーンの弱点を狙う形になっています。
　こうした脅威に対応するためには、皆様お一人お一人が「不審なリンクは開かない」「パスワードは長く複雑にする」さらに「パスワードに加えて、アプリ等による複数の手段で本人確認を行う」など、基本的な対策を徹底して頂くことがとても重要です。
　本月間の期間中には、全国各地やオンラインで、セキュリティ対策を学べるイベントが多数開催されます。この機会にぜひご参加いただき、最新のセキュリティ知識に触れてみてください。サイバーセキュリティの向上に「全員参加」で取り組んで参りましょう。
　また、サイバー攻撃は国境を超えて行われます。政府としては、日米豪印の４か国、いわゆるＱＵＡＤ（クアッド）の取組である「サイバーチャレンジ」をはじめ、国際社会とも緊密に連携しつつ、サイバーセキュリティの確保に万全を期してまいります。

令和６年２月１日　サイバーセキュリティ戦略本部長
内閣官房長官　林　芳正