令和4年3月25日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 おはようございます。私からは冒頭5件お知らせがございます。
 まずワクチン追加接種の実績です。昨日24日の公表値で、追加接種の総接種回数は4,664万1,011回となりました。昨日からの増加回数は約87万回です。そして65歳以上の高齢者の接種回数は、2,794万回となりました。
 また、全人口に対する追加接種の接種率は36.8%であり、そして65歳以上の高齢者の皆さま方の接種率は78.1%です。
 続いて、小児接種のほうの接種回数です。昨日時点の公表値で、1回目と2回目合わせて24万9,285回となりました。2回目を接種なさった、そういった小児の皆さま方も出ていらっしゃっております。
 重ねてのお願いとなりますが、VRSへのしっかりとした早期入力にご協力をいただきますようによろしくお願いいたします。
 そして次に、12歳以上17歳以下の方への接種です。昨日の厚生労働省の審議会において、12歳以上17歳以下の方への追加接種を、予防接種法上の特例臨時接種として位置づけることが了承されました。各自治体においては、追加接種で日頃よりご尽力いただいて感謝申し上げます。
 このたびの審議会の結果を踏まえ、ご苦労をまたさらにおかけいたしますが、対象となる方への接種券の配送など、是非接種に向けた対応をよろしくお願いいたします。
 また次に、来週からは新年度となります。このため、就学、就職、転勤など、県境を越えた人流も盛んになってまいりました。新年度を控えて、就学や就職、転勤等で転居を予定されている方には、様々な接種の機会を捉えて、追加接種を受けていただくことをご検討いただきたいというふうに思います。
 具体的には、今お住まいの市町村で接種券を受け取られた方は、転居する前にできれば接種していただくといったことや、転居先での市町村で新たに接種券を受け取って接種すること、そういったこともご検討いただきますように、よろしくお願いいたします。
 また、会社や大学などでの職域接種を実施していらっしゃる、そういったところにお勤めであったり、就学なさっていらっしゃる方は、職域接種の会場も是非併せてご検討いただければというふうに思います。職域での会場の接種をご検討いただければと思っております。
 追加接種は、新型コロナウイルスの重症化予防、発症予防の要となるものであります。追加接種をすることによって、一旦は低下したオミクロン株に対する重症化の予防効果、そして発症予防効果が回復することが示唆されているという科学的知見もございます。国民の皆さま方には、是非ご自身、そしてご家族を守るために、そして社会全体として、感染対策を進めていくために、ワクチンの種類に関わらず、早く接種をしていただく、早めの接種にご協力いただきますことをお願い申し上げます。
 次に、4件目となりますが、東京オリパラ大会を契機とした取組と、レガシーに関するパンフレットと動画の作成について、お知らせをいたします。
 東京大会を契機として、成熟社会にふさわしい、次世代に誇れる有形・無形のレガシーを創出する様々な取組が行われております。今般、その中で主なものを分かりやすくまとめたパンフレットと動画を作成いたしましたので、ご紹介いたします。パンフレットはおそらくお手元に配られているのではないかというふうに思っております。
 このパンフレットの中は、@共生社会の実現、A復興/ホストタウンを通じた地域活性化、B観光立国・日本文化の発信と理解、Cセキュリティ・輸送対策、D健康、そしてスポーツ、E持続可能性、F大規模イベントの開催モデルを柱に構成してあります。
 そしてまた、動画については、取組とレガシーを紹介したものに加え、私自身のメッセージも作成いたしました。お手元のQRコード、これを今日お配りしておりますが、お時間があるときに、後ほどご覧いただければというふうに思っております。
 また、パンフレット、動画とも、国内外でのイベントで発信を行ってまいったところでございます。こういったものを使いながら、発信を行ってまいったところでございます。
 加えて、今後関係府省庁や、また自治体などにおいても、各種行事での発信やプロモーションなどでご活用いただければありがたいというふうに思っております。
 最後に、ホストタウンの件に関してお知らせをいたします。ホストタウンの表彰をさせていただきます。本日、大会参加国や地域の方々との交流を積極的に実施してきてくださった、70のホストタウンの皆さんをご表彰させていただくこととなりました。
 ホストタウンにおかれましては、今後とも交流を推進していただき、大会参加国、そして地域の理解や絆を深めていただくことを期待しております。
 私からは以上5点でございますが、以上になります。

質疑応答

(記者)  今月末に五輪相の設置期限が来る問題で、ワクチン担当大臣のポストが他の大臣の兼務となる可能性があります。この件について、実際にワクチン担当大臣を担われた大臣として、非常に難しく大変な任務が続いていると思うんですけれども、この点も踏まえて、こういう兼務などの案に関して、現時点でどのようなお考えをお持ちか、お聞かせください。
(大臣)
 国務大臣の任命、そういったものについては、任命権者である総理が適切に対応なさるということを承知しておりますので、今私から何か特別に申し上げる立場にないというふうに思っております。
 私としては、引き続き大臣の任にある限り、大臣として任じられている間、精一杯担当する職務に取り組んでまいりたいと、このように思っているところであります。
(記者)
 すみません、もちろん言及できないのは分かるんですけれども、今追加接種等で大変な状況というか、非常に重いかと思うんですけれども、その点について、他の大臣、閣僚が一人減って他の閣僚が兼務するというのが、現実的に可能だと思われますか。
(大臣)
 今4回目の接種の話も出てきているところでありますし、12歳から17歳ももう間もなくというか、ほぼ始まるといったところであります。小児接種も先ほど申し上げたように、1回目打たれて、2回目打たれた方が413人いらっしゃる。そういういわゆるまさにそういったものを回しているところでございます。
 しかしながら、私自身は総理に任命されて今、その職務を精一杯全うしているところであって、それから先のことについて、私自身が申し上げる立場にないといったことについては、変わりありません。
 けれども、このワクチン接種というのは大変な、大切な国家事業であるということについては、そういう認識をしております。
(記者)
 4回目の接種についてお伺いしたいんですが、このペースですと5月から始めるといったような報道もありますけれども、改めて現在の検討状況、進捗具合を教えてください。
(大臣)
 4回目接種につきましては、今ご指摘いただいた、厚生労働省の審議会が昨日午前中にありましたよね。そして引き続きその必要性とか、対象者、そして3回目接種からの適切な間隔、そういったものなどについて、議論を続けることになったというふうに承知しているところでございます。
 私としては、その審議会、議論を続けることになりましたので、その審議会のこれから先続く議論を注視していかなくてはいけないなということを思っております。  
                
 以上