令和4年3月11日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 おはようございます。本日、東日本大震災から11年目を迎えます。改めて、震災により亡くなられた方々、そしてまた、震災で被災された方々、また、今なお避難生活を余儀なくされている方々に、心からお見舞いを申し上げますとともに、尊い命を落とされた方々には、哀悼の意を捧げます。
 また、これからワクチンの追加接種の実績についてお話をさせていただきます。昨日の公表値で、追加接種の総接種回数は3,485万6,309回となりました。10日からの増加回数は96万回です。65歳以上の高齢者の接種回数は2,364万回です。
 また、全人口に対する追加接種の接種率は27.5%でありまして、また、65歳以上の高齢者の接種率は66.1%です。
 続いて、小児接種の接種回数です。こちらも昨日時点の公表値で、1万8,706回となりました。
 重ねてのお願いとなりますが、VRSの早期入力に是非ご協力いただきたいというふうに思っております。
 次に小児接種についてです。小児接種の本格的な開始後、様々な方々と意見交換をしていく中で、ワクチンの有効性、安全性を国からもしっかりと発信してほしいというご意見を承っております。私も改めて本日小児ワクチン接種の有効性、安全性について、皆さま方にご説明させていただきたいというふうに思っております。
 小児接種では、有効成分の量が、成人の3分の1の量となっております。小児用ファイザーのワクチンを用いて、1回目、2回目、3週間空けて接種していただくということになっています。
 また、この小児用のワクチンも、厚生労働省の薬事審査において、有効性、安全性ともに確認されているものです。
 また、2回目接種後、7日以降の発症の予防効果は、オミクロン株が出現する前のデータではありますが、90.7%という報告を受けております。これは成人用のワクチンと同等の効果が期待されるものだと思っております。
 また、18歳以上の方に対する新型コロナワクチンの効果を踏まえて、5歳から11歳までの子供に使用する新型コロナワクチンについても、オミクロン株に対する発症予防効果や、重症化予防効果、そういったものと有効性が一定程度期待されるものと専門家の意見も出ているところでございます。
 続いて、安全性についてのデータを説明させていただきます。アメリカでのいわゆるデータシステムの解析結果によると、2回目接種後7日間の追跡で認めた副反応について、5歳から11歳までは、12歳から15歳までのものと比べて、その発生頻度は少ないというふうに報告されております。
 このフリップをご覧ください。これは、アメリカのデータシステムの解析結果によると、若年男性に多いとされる心筋炎についても、100万回接種当たりの報告数は、男性のうち12歳から15歳までは、45.7回。そして16歳から17歳までは70.2回である一方で、5歳から11歳までは、4.3回と、その報告率が低いことが報告されているところです。
 こういうような小児接種に対する情報を広くお伝えしてまいりたいと今後とも思っております。保護者の方々、お子さま自身におかれては、接種を受けるかどうか、こうした情報に基づいて、ご検討をお願いしたいと思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 今3回目のワクチン接種が進んでいるんですが、4回目の話についてお伺いしたいと思います。政府分科会の尾身会長は、4回目のワクチン接種について検討すべきという認識を示し、一部報道では政府は4回目の接種を今年の夏から開始を想定すると報じられています。
 堀内大臣の4回目の接種の必要性、どのように考えているかという認識と、これもまた現在の検討状況や今後の見通しについて教えてください。
(大臣)
 コロナの4回目の接種を考えるにあたっては、やはり今までと同様に、科学的知見や、諸外国の状況を注視していく必要があるというふうに思っております。
 いわゆるワクチンの確保についても、きちんとしてまいりたいと思っておりますし、体制についても整えてまいりたいというふうに思っております。
 また、私自身としては、現時点として、3回目を終えていかない限りは4回目にならないわけでございまして、まだまだ3回目しっかりと打っていただく、1日100万回を安定的に打っていただくことを目指して、全力で取り組んでいきたいというふうに思います。
(記者)
 今のに関連してお伺いするんですが、今おっしゃった科学的知見などに基づいてというのが、現状の6カ月間隔ということを想定していらっしゃるのか、今のお考えがあればお願いします。
(大臣)
 これも、厚生労働省の審議会でしっかりと議論していただく必要があるというふうに思っています。
(記者)
 現状では具体的なところはまだ何も。
(大臣)
 そうですね、現状では、審議会でこれから議論していただくといったことになっているので、具体的には。
 
                
 以上