令和4年3月1日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 まずワクチン追加接種の実績であります。昨日28日の公表値で、追加接種の総接種回数は2,445万8,529回となりました。25日からの増加回数は約250万回です。
 また、65歳以上の高齢者の接種回数は1,752万回です。全人口に対する追加接種の接種率は19.3%であり、65歳以上の高齢者の接種率は49%です。
 重ねてのお願いとなりますが、VRSのほうの早期入力にも引き続きご協力をいただきたい、そのようにお願い申し上げます。
 次に、子どもへの接種です。子どもへのワクチン接種については、先週予防接種法上の予防接種として位置づけられ、また、ワクチンの配送も行われております。
 それから、接種が本格化していくにあたり、改めて子どもの接種についてお知らせをいたします。まず、子ども用のワクチン。これについては、必要な数の約8割に該当する、約1,200万回を4月中に配送させていただきます。
 対象となる子どもには、順次お住まいの市町村から接種券が送付されてきます。接種券と一緒に、ワクチンの有効性、安全性などの情報を盛り込んだリーフレットが同封されてまいると思います。このリーフレットや、厚生労働省のホームページなどをご参照いただき、そして接種の検討をお願いしたいというふうに思っております。
 なお、ワクチンの効果については、発症予防効果が約9割。副反応についても、12歳から18歳に比べて、発生頻度は低いとされております。
 日本小児科学会も、ワクチン接種により、基礎疾患のある子どもには重症化を防ぐことが期待され、意義のあるものであるという見解も示されております。
 政府としては、ご本人、保護者が安心して接種を受けられるよう、引き続き、様々な媒体を活用しながら、ワクチンの有効性、安全性などの情報を丁寧に発信してまいりたいと思っております。
 そして次に、ワクチンの配送です。まず動画をご覧ください。
(動画再生)
 以上であります。ご覧いただいたのは、ワクチンの配送業務の一部となります。非常に衛生的な環境の中で、皆さまが接種するのに十分な量のワクチンが、この倉庫から全国各地に配送されております。
 ワクチンは、国がお示ししたスケジュールにのっとって、しっかりと配送しております。自治体や、医療機関などの関係者の皆さまには、ワクチンの不足、これを心配することなく安心して接種を進めていただきたいと思っております。
 今回、倉庫の視察にご協力をいただきました関係各社には、この場を借りて、心から御礼申し上げます。
 また、ワクチンの配送について、追加配分と配送の前倒しも可能となりましたので、併せてお知らせをいたします。別紙資料、皆さま方のお手元に届いていますでしょうか。具体的にはファイザー社のワクチンについては、約800万回を追加配送いたします。
 こちらをご覧になると、一番分かりやすいんじゃないかと。この資料の下の2段ですね。下の2段の真ん中の島の下側の行をご覧ください。これ足し上げて、800万になると思いますが、これを多く追加配分させていただくことができます。
 この800万回分は4月11日の週に230万回、そして18日と25日の週に570万回を配送します。この週は配送する週については一番左側のこの薄いピンクの欄に書いてございます。これがファイザーです。
 次にモデルナのワクチンについては、4月18日の週から5月16日の週にかけて配送予定だった約800万回分を、4月4日の週と11日の週に前倒しして配送します。これが下から3段目の、ちょっと濃いピンクのモデルナの部分ですけれども、これを4月18日の週から5月16日の週に配送予定だったものが、4月4日と11日の週に前倒しをさせていただくことができました。
 そして今度、次にこちらをご覧になっていただいて、この追加配分と、前倒しの結果、ファイザーとモデルナ社のワクチンを合わせて接種の対象となる約1億人を上回る、1億1,000万回以上のワクチンを、4月中に配送することとなります。
 今回の追加配分や、前倒しにご尽力いただきました関係者の皆さま方には、改めて感謝申し上げます。
 また、最後に、私自身の追加接種でありますが、先週の金曜日にやる予定でございましたが、様々な日程により、今度の4日、私自身が追加接種を受けることとして予約をしております。改めてご報告を申し上げます。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 小児接種に関してなんですけれども、大阪の泉大津市で、市のホームページで説明はあるんですけれども、接種券を住民の人に一括で送るんではなくて、あくまで申請してきた人に接種券をお届けするというような説明をされていますが、こういうふうな申請ベースだと、こういう公平性とか、自治体によったらひと手間かかってしまうんですけれども、こういうやり方についての国の見解についてお願いします。
(大臣)
 小児接種につきましては、先週21日に予防接種法上の予防接種として位置づけられて、予防接種が開始されたところであります。これに先立ちまして、政府としては、これまで小児接種の接種体制の準備として、各市町村に対しては、今年の3月から接種を開始できるように、予約に必要な時間も十分に考慮した上で、早期に接種券を配送することをお示しをしております。また、自治体向けの説明会においても、同様の説明をしているといったところではございます。
 ご指摘の泉大津市さんの事例は、ホームページでの情報によれば、接種券を一括して送付することはしないんですけれども、対象となるお子さまには、事前申請の案内をお子さま方の各自に送付していらっしゃるというふうに承知しているところです。  いずれにしても、政府としても、各自治体が接種を希望されるお子さんや保護者が確実に接種機会を得られるよう、丁寧な情報提供を行うことが重要であるとは考えております。
 そういうことで厚労省とも相談の上、適切にこういう事例についても対応してまいることになるとは思っておりますが、一人一人にお知らせはしてらっしゃるんだなということは泉大津さんの場合にもしっかりと認識しておりますし、基礎疾患のある方は特に早めにとか、そういったお話も、泉大津さんのほうも、そういうお気遣いも逆にある中であるというふうなことも、伺ってはおります。
(記者)
 じゃあそういうふうに、事前にお知らせしているというところで、別に問題のないという認識ということですか、これは。
(大臣)
 そうですね、今のところは厚生労働省とこれからしっかりと相談させていただきながら、適切には対応してまいりたいと思いますが、個別にお知らせして、お問い合わせいただいた方には皆さんに接種券をお出しになっていらっしゃるというふうに伺っております。
 接種券を直接送らなくても、個別にきちっとお知らせしていって、その方々が連絡すれば、必ず個別に接種券を全員にお出ししているというふうに聞いておりますので、今のところはそういう状況かなと思っています。
 また、細かいいろんな事例が出てまいると思いますが、きちっと厚生労働省のほうと連携して、ご相談してまいりたいと思います。
(記者)
 今回の発表されたファイザーの800万回分ですけれども、追加の配分についてお伺いしたいんですけれども、国としては、前回までの発表分で、いわゆる対象者全員カバーするだけのもの、ファイザーとモデルナ、1億数千万回送っていると思うんですけれども、それでもファイザーの前倒しなり、追加配分を急いだというのは、有効性とか安全性に差はないとはいえ、やっぱりファイザーを希望される方が多いという需要に対応するという、そういう狙いがあるんですか。
(大臣)
 これは、ファイザーと色々ご相談した上で、早めに早めに送らせていただいた、お届けするということが可能になりましたので、皆さま方のご希望になるべく添うように、別にそれはファイザー、モデルナにかかわらず、早くワクチンをお手元にお届けできるということをお知らせしたくて、今日お知らせしました。
 初め、5月とかもうちょっと遅かったんです。これは4月中にお届けできるということでお知らせしました。
(記者)
 岸田政権が掲げる1日100万回、2月中のできるだけ早いということで、もう3月に今日で月も変わりましたけれども、今後、おそらく入力を打ち終わっているというか、それがどんどん入力して、入力ベースで数字が積み重なるのかなと思うんですけれども、最新の数字だと多い日でも93万回ぐらいですかね。
(大臣)
 そうですね、昨日の夜では93万回。
(記者)
 この100万回の達成の見通しというか、その辺りは大臣いかがでしょうか。
(大臣)
 昨日の夜で93万回になった日もございました。これは前日でまず打った日に入力したものと、大体2週間ぐらいたつと、VRSで徐々に入力していって、その倍ぐらいの方が、最終的な人数として、入力が大体されるというふうなことを経験則上持っております。
 また、さらにその後も入力は増えていくわけで、接種券が来て入力さえすればという状況の中でも、93万回にいった日ももう既にございますので、後から3月から2月のときを振り返ったら、もう100万回を超えている日が何日もあるというふうに思っています。
 
                
 以上