令和4年2月15日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
まずワクチンの追加接種の回数です。昨日14日の公表値で、追加接種は1,193万1,063回であり、10日からの増加回数は196万回です。
次にワクチンの配分です。本日追加接種のワクチンと、5歳から11歳までの子ども向けワクチンについて、都道府県への割当量と、その配送手続き等を都道府県にお示しいたしましたので、お知らせいたします。
まず追加接種のワクチンです。資料を皆さま方のお手元に今日はたくさん配ってあるのではないかと思います。別紙1−1をご覧ください。この右下の黄色い部分であります。この枠囲みの中の赤字の部分、2,200万回のワクチンの配分をさせていただいております。
具体的には、ファイザー社のワクチンについては、4−2をごらんください。ファイザー社ワクチンと書いてあります。3回目第6クールと書いてあるものなんですけれども、左の列に。それでその下に第7クール、第8クールと書いてある。3クール分書いてあるファイザーのプリント、この資料をご覧ください。
今回新たに合計で1,400万回分を配分いたします。この赤字で書いてある本数を足していくと1,400万回になります。このうち443万回分を3月21日の週に。1行目、ファイザー3回目第6クールが443万回、これを3月21日の週に。その次の欄にあります503万回分を4月4日の週と11日の週に。そして、457回分を18日の週と25日の週に配送します。
そして今回配分をお示しするのは、4月以降に接種するためのワクチンですけれども、できるだけ自治体の皆さま方に早くお届けしたいという思いで、先ほど申し上げた443万回分、このいわゆる3回目第6クールと、一番上の行の色が薄いピンクになっている部分ですけれども、この443万回分は、3月21日の週に前倒し追加配送としてお配りします。ファイザー社の配送業者の皆さま方に大変ご努力いただいて、お願いして、このクール、早めに443万回分配送していただくことになりました。
そして、一方モデルナ社のワクチンについてなんですけれども、これについては、こちらのモデルナ社の紙を、モデルナ社はオレンジなのでご覧いただければ分かります。3回目第6クール、3回目第7クール、3回目第8クールと書いてあるものですけれども、今日新たに合計で、この真ん中に書いてある白い抜けている部分の行に書いてある、800万回分を配分させていただきます。このうち400万回分は4月18日の週、25日の週に。そして残りの400万回分を5月9日の週、5月16日の週に配送します。
これらによって、ファイザー社とモデルナ社、両方のワクチン合わせて接種の対象となる1億人の方の全ての方が接種できる量のワクチン、つまり1億821万回分を5月の16日の週までに配送することになります。資料としては3回目ワクチン配送スケジュールというのを是非ご覧になっていただければ。これ一番下の数字、これが1億821万回分となっております。820万回分になっている。ちょっと若干1万回分多少ずれがありますけれども、大体1億821万回分、5月の16日の週までに配送することになりますので、是非ご覧ください。
よろしいでしょうか。今までのものが大人向けのワクチンの話であります。これから子ども向けのワクチンのことについてもお知らせします。
今回子ども向けワクチン約900万回分を配送します。接種の対象となるお子さま方の数が740万人ですので、1人が2回打たれますので、大体1,500万回分となりますが、今回お示しした900万回と、そして先般お示しした300万回と合わせて、必要な皆さま方の約8割、必要な回数の約8割に相当する1,200万回分のワクチンの配送スケジュールをお示ししたことになります。子どもさん用のファイザーのワクチン、これがワクチンの配送スケジュールです。
今まで既にこの子どもの第1クール、第2クールはもうお示ししてあったので、皆さん是非お願いしますと言ったんですけれども、まだまだ十分な量じゃないから、自治体さんたちからも、最後のもっと多い配送スケジュールをというようなお話でございました。これでお子さま方が必要な数の約8割、ここの下の部分まで配送させていただくことにより、カバーできることとなりました。
自治体の皆さま方にも、小児接種が間もなく始まると思いますが、接種体制を安心して構築していただければというふうに思っているところであります。
そして都道府県の皆さま方にお願いがあります。都道府県の皆さま方におかれましては、こういうふうに配送計画を立てさせていただいて、小児とか、ファイザーのほうも全部こういう、いっぱい配送計画を立てさせて、お知らせを申し上げました。なので、是非地域の実情を踏まえて、市町村当ての割り宛てをしっかりと調整していただくとともに、市町村における接種準備の観点から、できるだけ早く、いわゆる市町村別の配分量を管下の市町村に提示いただけますように、市町村さま方がしっかりと接種体制を構築できるように、早くお知らせいただきますようによろしくお願いいたします。
すみません、1つ訂正がございます。先ほど、こちらが1億820万回で、こちら、私が申し上げたのはちょっとずれがありますと申し上げておりました。この1億821万回と私が申し上げたほうが原稿がちょっとミスプリで、こちらのほうが正しい。1億820万回ということで、よろしくお願いいたします。
市町村さんに、最後子どもさんの分もしっかりと構築できるように、早く都道府県の皆さんには、市町村にお知らせいただきたいということを申し上げていたところでございますが、政府といたしましては、2月のできるだけ早期に、1日100万回までペースアップすることを目指すとの明確な目標を掲げ、この目標の達成に全力で取り組んでいるところであります。各自治体の皆さま方には、様々なご負担をおかけしているところでございますが、引き続き緊密に連携しながら、追加接種に取り組んでいただきますように、どうぞよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
質疑応答
(記者)
よろしくお願いします。ちょっと細かい話で恐縮なんですが、1日100万回の政府目標に関してお尋ねします。
首相官邸のホームページで3回目接種に関して、1日当たりの増加回数と、あと接種日別の接種回数と2つ提示されていると思うんですけれども、100万回という数字は、このどちらを念頭に置かれているものというふうに理解すればよろしいでしょうか。よろしくお願いします。
(大臣)
1、2回目接種と同様、接種日別の接種回数を念頭に置いているというふうに思っております。
なお、1日当たりの接種回数については、ワクチン接種記録の後日の報告分もあって、実際にその日に接種された回数を把握するためには、一定期間を要することになります。なので、総接種回数の増加数は、1日当たりの接種回数と、経験則上ほぼ同じ程度の規模になるという傾向にあるというふうに存じております。
こうした中で、速やかに状況把握できる総接種回数の増加数も参考にすることもあり得るというふうに考えておりますが、いずれにしても1日100万回の接種が行われているかについては、その際判断することとなっております。
政府としては引き続き、2月のできるだけ早期に1日100万回までペースアップすることを目指して取り組んでまいりたいというふうに思っております。
(記者)
よろしくお願いします。1日100万回目標に関連してお伺いしますが、大臣は先日河野太郎さんのネット番組に出演された際に、モデルナに関して、1瓶15回と想定して配送計画を立てたけれども、20回取れる場合、使っていってほしいと呼びかけられました。
想定よりも5回多く打てれば、さらに前倒しができて、この目標達成に早く到達できる見込みが立つと思うんですけれども、この15人の接種枠を超えて、さらに5人多く接種に来てもらうために、あらかじめ教員とかエッセンシャルワーカーに接種するように呼びかけたりとか、新しい対策を取られるお考えがあるのかお伺いします。
(大臣)
ご指摘のモデルナのワクチンについては、国から配送する注射針とシリンジを用いて、そして丁寧に採取していただくことによって、20回採取することが可能であります。このために、注射器とシリンジは20回分お付けしてお送りしているというところで、できるだけ廃棄するワクチンが少なくなるように、概ね20人分の単位で予約を受け付けるなどの工夫をお願いしている、そういうことをお示ししているところであります。
自治体や医療機関の皆さま方においては、破棄するワクチンが少なくなるように、ご指摘の方々の予約を優先的に受け付けるなど、予約方法を工夫して、接種を行っていただきたい、そのように考えています。
(記者)
関連して、2つちょっとお聞かせください。さっきの質問、1日100万回の目標、VRS上の数字じゃなくて、接種日別の数字を100万回に考えるというふうに。
(大臣)
接種日別の接種回数を一応念頭に置いているところであります。
(記者)
ということになると、今のところ1日最高で66万回のほうを見ているということですよね。
(大臣)
そうですね。あと、多分今日が66万回とかそういうふうにご覧になっていると思うんですけれども、後から入ってきて、1、2週間後に振り返れば、やっぱり今80数万回と言っている数に結局はなっているという状況が、今までの経験則上言えることだと思います。
(記者)
過去に、確か2月何日かの数字で一番多いのが66万回とかだと思うんですけれども、それがさらに明日増えていくんですか。
(大臣)
皆さんその日に入れきれないと、後からVRSの入力がちょっと遅くなっちゃうんですね。それでどんどん後から入ってきますので。
(記者)
大体80万回ぐらいになっているところなんですね。増えていくということなんですね。接種日別の回数が。
(大臣)
なので、VRSに入力をできるだけ早く入れていただけると、そのずれが少なくなるので、そのお願いも合わせて是非お願いします。
(記者)
あともう1個すみません。接種券なしのワクチン接種についてなんですけれども、いろんなところに今自治体で接種券なしで打たせているところが始まっていますけれども、国としては、接種券なしでワクチンを打たせることを推奨しているのか、それとも逆の立場なのか、国としてはどういう立場なんでしょうか。
(大臣)
接種自身は推奨してるところです。接種券につきましては、それは各地方自治体さんで工夫をしてなさっていらっしゃるということについては、その工夫を尊重していきたいというふうに思っています。
(記者)
自治体の判断で接種券なしでやりたいというところは、どんどんやってくださいという立場ということですね。
(大臣)
そうですね。具体的な都市名を挙げてしまってよければ、例えば神戸市とかもそういう工夫を重ねて、接種券なしで打てるようになっております。神戸市では1日2,000人ぐらいは打っているんじゃないですかね。
(記者)
となると、もしそういうふうに国の立場が、自治体のあれを尊重するとなると、今接種券なしで打てないと言っている人が結構多くて、国からもっと前向きに、国民に向かって接種券なしでどんどん打ってもらって大丈夫ですよという呼びかけをしたほうが、もっと接種スピードは上がる気はするんですが、その辺はどういうふうに。
(大臣)
やっぱり地方自治体にそれぞれの事情がありますので、例えば接種券がなくて後から持ってきていただくというときに、どこまでそれをやり切れるかという、地方自治体のほうに逆にすごい負担が出てくるというところで、そういう意味で神戸市さんみたいにそういうことも工夫しながらやるか、または接種券なしで後から、神戸市さんは接種券がなくて予約して、それでそのまままたきちっと台帳にその後接種券を回収しないでも入るような準備をした上でやっているので、またそういうやり方もあると思いますし、後から回収する方もいらっしゃると思いますし、必ずVRSには入力していただく必要はもちろんあるんですけれども、それはこれからきちっと記録をしていくべきことだと思うんですけれども、その事務作業との兼ね合いについてだと思います。
(記者)
神戸市みたいに入力するだけで済むんだったら、別に後ほど接種券回収なしで済むんだったら、すごいスピードで早めに打てる人が出てきますよね。
(大臣)
神戸市さんの場合は、そのための準備がもともとありまして、それでそういうことをやった上でそういう受付をしているというふうに、なのでまた地方自治体さんのご事情によると思います。
(記者)
冒頭の発表で、ちょっと細かいところでお伺いしたいんですけれども、最初聞き逃していたら大変恐縮なんですが、ファイザー、モデルナの2,200万回分と、小児接種向けの700万回と、それぞれで職域のほうも240万回と今回新しく発表という形なんでしょうか。
(大臣)
そうですね。この冒頭の中に職域をちゃんとお伝えするべきだったと思います。おっしゃるとおりだと思います。こちらの表を見ていただくと、職域、これが前のなんですよ。これが今回のなんですけれども、職域は960万回分が今回1,200万回分になりました。
(記者)
これも合わせて今回発表という形。
(大臣)
これも是非合わせてお伝えしたいと思います。
(記者)
あと関連なんですけれども、これは自治体向けと職域向けなので、いわゆる自衛隊への大規模接種を使っているやつは、これとは別枠でさらに供給をされているという理解で、別枠になりますか。
(大臣)
それも大丈夫です。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(大臣)
職域のご指摘ありがとうございます。
(記者)
関連して、これで3回目の接種に必要な、1億万回余りのワクチンの供給の配送計画が示された形になったとは思うんですけれども、これについての大臣の受け止めをお願いします。
(大臣)
1億820万回を5月の16日の週まで配送することとなりました。お子さまについても、8割の回数をカバーできる配送計画を立てることができました。あとは接種体制を築いていただく。各地方自治体にお願いを申し上げたい。
そしてまた、接種券の早期発行も重ねてお願いし、そしてまた国民の皆さま方に早く打つというお気持ちや、早く打っていただく、これを重ねてお願いしていくことが必要だというふうに思っています。
配送はしっかりとさせていただいている、これはしっかり計画どおりに配送させていただきたい。その思いを今強く持っていますし、あとはお気持ちを持っていただいて、みなさんが積極的に接種していただきたい、そのための発信をしっかりと続けていきたい、そのように思っています。
(記者)
お願いします。昨日大臣は横浜市長と面会されていますけれども、横浜市はそんなにワクチン3回目接種が進んでいない中で、どういったところがボトルネックに感じられて、今後の改善策等があればお聞かせください。
(大臣)
横浜市さんは大変規模として大きな都市でありまして、やはり横浜市さんが8カ月だったところを2カ月前倒しにして、そして接種体制を作り直してもう一回やり直していくということについて、とても大変な困難を抱えられるのではないかというふうには思っておりますが、市長はすごく前向きに取り組んでやっていってくださるというようなお話も聞きまして、とても安心しております。
接種券の配送、やはり早くしていただくことが、例えばそれを持っていれば、自衛隊の大規模接種会場も予約できるし、いろいろな職域でもできますし、なので、やはりもちろん職域がなくても今受けられますけれども、接種券があるということが一番皆さま方にご安心につながるのではないかと思っております。
以上
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