令和4年1月21日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 おはようございます。冒頭3件お知らせがございます。
 まずワクチンの総接種回数です。1月20日の公表値で、初回と追加接種を合わせた総接種回数は2億200万回を超えております。全人口に対する1回目の接種率は、まもなく80%を超えるというところにまで迫っております。また、2回目の接種率については78.7%というところでございます。また追加接種は178万539回であり、全人口に対する接種率というのは1.4%となっております。
 次にモデルナ社のワクチンの配送です。モデルナ社ワクチンについては、1,700万回のうちの、自治体が受け取り可能としている約1,600万回について、来週1月24日の週に配送する予定としておりました。全国知事会をはじめとする自治体関係者の方々から、前倒し接種のために早期の配送についてご要望いただいていたところでございます。
 このたび、卸業者のご協力を大変いただきまして、来週配送予定としていたワクチン1,600万回のうち、250万回分を今週1月17日の週から配送していただけることになりました。1週間早めていただくことができました。卸業者の皆さま方のご協力に心から感謝申し上げます。
 なお、首長さま、または担当職員さんの皆さんとオンラインミーティングも随時行っているところであります。現場の皆さん方の課題をしっかりと把握しながら改善に結びつけていきたいと思っております。
 この首長さん、または担当職員さんたちとのミーティング、そして様々な折に直接、またはリモートで会議を続けてご要望を聞いているところでございます。トータル200人以上の首長さんと、同じ方に何回か会ったということもカウントに入れてというところでございますが、オンラインでご意見を伺っている、そういったところでございます。
 また、最後には職域接種であります。昨日から職域接種に関する関係省庁の打ち合わせを開催いたしました。私からは、関係省庁の政務の皆さま方に対し、所管する業界に職域接種の趣旨を重ねてお伝えいただくとともに、ご理解いただける企業や大学などには、職域追加接種の実施の検討をお願いするなど、ご協力をお願いしてまいりました。
 オミクロン株の急激な感染拡大が進んでいる、そういった状況におきまして、追加接種のペースアップは急務でございます。追加接種の機会の利便性や促進といった観点からも、いわゆる接種機会、これを増やすことは極めて重要であることから、接種に必要な医療従事者、会場などの準備が整った企業や大学の皆さま方には、是非職域追加接種の実施について前向きにご検討いただきたい、このように思っているところでございます。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 小児接種の関係でお尋ねします。昨日、厚労省の専門部会で、ファイザー製のワクチンについて、5から10歳の子供への接種が承認されました。政府として、3月から早ければ始める見通しも示されていらっしゃいますけれども、改めて受け止めについて教えていただけますか。
(大臣)
 ご指摘のように、5歳から11歳までのワクチンについて、昨日厚生労働省の審議会で議論されて、薬事承認される見通しとなったというところを承知しております。
 各地方自治体の皆さま方には、接種体制の検討をきちっと厚生労働省から昨年11月に依頼しているところでございます。
 今後、薬事承認やワクチン接種に対する審議会における議論を踏まえて、子どもさんへの接種を開始することとなった場合には、ワクチンが2月から輸入される予定ですので、3月以降に接種が開始できるという見込みであります。
 政府としては、その進め方、有効性、安全性について、国民の皆さま方に丁寧に説明して、そして接種を希望される方に対しては、できるだけ早く接種を開始したい、このように考えているところであります。
(記者)
 今のに関連して、改めて小児接種の大臣が考える意義と、今大臣がおっしゃいましたけれども、この間も車座もありましたけれども、小児接種、不安を抱えている親御さんもいる中で、どう丁寧に説明していくのか、情報発信されていくのか、お考えをお聞かせください。
(大臣)
 小児接種の意義につきましてですが、5歳から11歳の方でも、このオミクロン株では感染してしまう、そういったお子さま方もおります。また、お子さまでもいわゆる大きな基礎疾患を抱えている方、そういった方々に、接種ができるという選択肢が今度できるということは非常に大きなことだと思っております。
 2問目の質問はお知らせの仕方ですね。保護者の皆さま方には、これから1月26日にきちっと、メリットデメリットを検討する厚生労働省の審議会が開かれるところでございますが、そこでしっかりとご検討いただいて、そしてまたそういった結果みたいなものをなるべく外に発信させていただいて、保護者の皆さま方が正しい情報のもとに選択していただける、そういった環境づくりに励んでまいりたいというふうに思っております。
(記者)
 予算委員会の答弁についてお伺いします。大臣、先の答弁におかれまして、その後の記者会見でもご自身の言葉に磨きをかけて、ブラッシュアップしていきたいというふうにおっしゃっておられました。今国会も、まさに開会中ですけれども、答弁に向けた意気込みを改めて教えていただきたいと思います。
 ワクチン接種を巡っては、国民の間でもいつ受けるかとか、副反応がどうかとか、いろいろやっぱり不安とか心配というのが残っている状態だと思うんですけれども、大臣の公の場での明瞭な答弁というのは、こうした不安の解消にもつながるということが期待されます。改めてそれを踏まえての意気込みをお願いします。
(大臣)
 答弁につきましては、まさに24日から、これから予算委員会審議が始まるわけでございます。国民の皆さま方に明快で分かりやすい答弁をしっかりとしていくことによって、ワクチン接種の皆さま方のご不安、そしてこれからどうなっていくのか、または例えばお子さんに受けさせたらいいのか、様々な疑問点が明快になるようにきっちりとお伝えできるような答弁をしていきたいというふうに思っております。
(記者)
 岸田首相が3回目のワクチン接種でモデルナ製を使用する意向を示していますけれども、堀内ワクチン相も3回目はモデルナ製を選ぶお考えでしょうか。
 また、モデルナ製は副反応の報告が多くて、使用を懸念する声もありますけれども、どのように安全性をアピールするお考えかについてお聞きします。
(大臣)
 私としては、3回目接種の機会が来たときには、打てるワクチンで打っていきたいというふうに思っています。そして、4月までのワクチンの供給の状況を踏まえると、モデルナのほうが多い、そういった状況でございますので、モデルナを打つことになると思っております。
 また、3回目モデルナワクチンを接種した場合の、先ほどご指摘の効果と安全性につきましては、例えばイギリスで行われた研究によると、効果については、抗体価は十分に上昇したというふうに報告されています。また、いわゆる安全性、副反応へのご心配といったことに関してましては、3回目接種での接種量は1、2回目の半分の量とモデルナはなっておりますので、2回目接種後と比べた場合、この発熱・疲労などの接種の症状が少ないというふうに報告も受けているところでございます。
 このように、効果と安全性について、リーフレットもまた新たに作成させていただきたいと思っておりますし、希望する国民の皆さんが、安心して接種できるように、しっかりと情報提供を行ってまいりたいと思います。あと、テレビのCMのようなものもまたしっかりと流して、皆さま方に情報を収集していただく、その一助にさせていただければと思っています。
(記者)
 今のに関連して、堀内大臣は、1回目、2回目はちなみにファイザーとモデルナどちらを接種されたんでしょうか。
(大臣)
 私自身は1回目2回目モデルナです。
(記者)
 今大臣がおっしゃったテレビのCM等なんですけれども、具体的に、時期は。
(大臣)
 しっかりと検討しているところでございます。ワクチン接種に関するCMは流れているものもございますので、その中でモデルナの安全性というものについても、またやっていきたいと思っております。
(記者)
 追加してということですか。モデルナの3回目の要素を。
(大臣)
 3回目モデルナについても、受けていただく選択肢に十分入れていただけますというようなものでやっていきたいと思っています。時期については、詳細は今まだ申し上げられません。
 
                
 以上