令和4年1月18日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 皆さん、おはようございます。冒頭5件お伝えしたいことがございます。
 まずワクチン接種の接種回数です。1月17日の公表値で、初回接種と追加接種合わせた総接種回数は2億200万回を超えてきております。
 そして全人口に対する1回目の接種率は79.9%。そして2回目の接種率は78.6%となっております。
 また、追加接種は134万5,140回であり、全人口に対する接種率は1.1%となっております。
 また、追加接種についてです。先週金曜日に追加接種の接種対象となる約1億人の85%に相当するワクチンを、4月4日の週までに配送することをお伝えいたしました。都道府県におかれましては、市町村における接種準備の観点から、できるだけ早期に市町村別の配分量を管下の市町村に提示するように、是非よろしくお願いいたします。
 もう既にご提示いただいている都道府県も多いかと思います。そういった皆さま方には、迅速に対応していただいていることに心から御礼申し上げます。また各自治体においては、ご苦労おかけいたしますが、引き続き追加接種の着実な促進をよろしくお願いいたします。
 次に、職域のほうの接種でございます。1月17日時点で、2,265会場から申し込みをいただいています。申し込みいただいた方は、会場ごとに接種計画を入力していただくようによろしくお願いいたします。先週公表したさらなる前倒しの方針を踏まえ、接種計画の変更が必要な場合には、常に変更の入力が可能となっておりますので、併せてご対応をお願いいたします。
 一日でも早く追加接種を進めるために、初回接種を実施した企業、大学の皆さま方には、引き続き、職域接種の実施について、前向きにご検討いただきますようによろしくお願いいたします。
 次に、視察の件でございます。本日文京区シビックセンターを訪問します。文京区における追加接種の様子を拝見させていただくとともに、現場のご意見を聞きたいというふうに考えています。
 また、ワクチンチーム会合についてもお知らせします。先日は経団連、そして日商と意見交換を行いました。職域接種に係る情報のワンストップ化、ワクチン供給の安定化、または例えば県を早く、各自治体さんが出していただければ職域接種に皆さん持ってきて受けていただける、そういったお話を伺いました。1、2回目接種での経験を踏まえて、具体的なご意見を伺うことができました。
 本日は経済同友会、そして明日は私立大学団体連合会との意見交換を行います。今日の意見交換、今般のこの意見交換では、主に職域接種、大学等接種における初回接種でのご経験や、今後実施予定の追加接種に係るご意見などを伺う、そういったことになっております。しっかりとご意見を伺って、追加接種に生かしてまいりたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 接種スピードに関する話なんですけれども、モデルナの接種回数がかなり低いように感じるんですけれども、大臣としてこれはどういうふうに分析をしているのかお伺いします。
(大臣)
 まずモデルナの接種スピードの件について、今お尋ねがあったと思っています。おそらくファイザーと比べてだということだと思っておりますが、ファイザーは12月開始当初に薬事承認をされていて、そして追加接種の件。追加接種の12月当初にファイザーを皆さん打ち始めていらっしゃるところであります。この追加接種用のファイザーのワクチンを、昨年中2,600万回配送しておりました。
 一方モデルナ社のワクチンについては、薬事承認して使えるということになったのは12月17日のことでありまして、そして追加接種のモデルナのワクチンは1月24日、これから配送させていただくことになっています。
 現在は初回接種分で未使用のワクチンで接種を進めていただいていることから、ファイザー社のワクチンに比べて、そういった様々な事情でモデルナのほうが回数が今のところ少ないというふうにご認識になっているんだというふうに思っております。
 政府としては、これまでモデルナ社のワクチンについては、市町村で活用しやすくなるように、いわゆる様々な取り組みをしております。例えば小分けにできるようになったとか、いろいろなこともございますし、モデルナのワクチンの安全性、そして有効性については、リーフレットも厚労省のほうで作成していただいて、そしてそれを皆さま方にお渡ししたり、宣伝して発信しているところでもございます。
 このような取り組みを通じて、接種を希望される方がモデルナのワクチンを希望していただくとともに、各自治体についても、皆さま方に円滑にモデルナも使っていただくということに運ぶようにしっかりと支援してまいりたいというふうに思っております。
 もちろんファイザーとモデルナ、mRNAですので、どちらでもお使いいただけるということを、もっともっと発信してまいります。
(記者)
 今のところ、モデルナが打ち控えが起きているというわけではないということですよね。意見上では。
(大臣)
 何控え。
(記者)
 モデルナを打つことにためらいを持っている人たちがいるから少ないというわけじゃないということですよね、現状では。
(大臣)
 1回目に打たれたものがファイザーを2回、つまり1、2回接種で打たれた方が多くて、追加接種においても、全く交互接種なく打ちたいという方もいらっしゃるのでもないかとも思っておりますが、私どもといたしましては、mRNAですので、モデルナでもファイザーでも皆さま方、是非打っていただきたい。効果と安全性については、ほぼ同じでございますということをお伝えしているところであります。
(記者)
 自衛隊による大規模接種会場、今月31日にも開設されるという報道がありますが、稼働期間の詳細など、また改めてそっちの意義について伺えればと思います。
(大臣)
 自衛隊の接種会場ができることの意義と、そして自衛隊の接種会場がどのぐらい期間あるかということのご質問です。今回ご指摘のとおり、追加接種を着実に担うために、自衛隊の接種会場、これも今お願いしているところであります。自衛隊につきましては、この接種、防衛省のほうでもしっかりとやっていただいている、検討していただいていると承知しているところでございます。もう少し詳しい詳細については防衛省のほうにお聞きしていただきたいと思いますが、自治体の接種をしっかりと促進していって、接種回数を全体で上げていく、そういったときにはやはり自衛隊の接種会場をまた作って別途しっかりと接種回数を増やしていくといったことが必要だと思っております。しっかりとやって、連携しながら防衛省のほうにもお願いしてまいりたいと、やってまいりたいと思っています。
(記者)
 ワクチン接種の推進大臣として、ワクチン・検査パッケージについてお伺いします。
(大臣)
 ワクチン・検査パッケージ。はい。 (記者)
 オミクロン株の感染拡大の影響で、一旦現在のワクチン・検査パッケージを停止するといった情報がありますけれども、現在の検討状況を把握しているところがあれば教えていただきたい。あと併せて、2回接種した後も感染するという事例が現在相次いでいますけれども、行動制限についての大臣のお考えがあれば教えてください。
(大臣)
 分かりました。ワクチン・検査パッケージを1回とめるかどうかということにつきましてのご判断は、山際大臣のもとで行われていると承知しております。なので、そういうことにつきましては是非お問い合わせをそちらのほうでしっかりといただければと思っております。
 2問目何でしたっけ。
(記者)
 ワクチンの推進の大臣ではあると思いますので、2回接種した後の。
(大臣)
 ブレイクスルーの話でしたね。
(記者)
 感染してしまいますので、それについて行動制限に対する大臣のご所見があれば教えてください。
(大臣)
 ご指摘のように、ブレイクスルーも起きているというのもございます。けれども、ワクチンの接種につきましては、重症化予防、または入院してしまって病院の病床数も逼迫する、またはもちろんご本人も一番苦しい、つらい思いをするということの予防効果は十分にあると思っております。1回目、2回目を接種していただいた方、接種間隔がきちっと空いてまいりまして、3回目接種の時期になりましたら、接種券届きますので、是非3回目も受けていただきたいというふうに思っております。
 ただ、ブレイクスルーについてお尋ねがございましたので、1回目、2回目の件でございますが、相当接種回数が8割近くなってきています、1回目打った方は。けれどもやはり一方、1回も打ってらっしゃらない方が20%以上いるわけですので、そういった方に是非、やはりワクチンの接種は重症化予防、そういう効果があるというふうに思っていますので、是非打っていただきたいというふうに思っています。
(記者)
 小児接種についてなんですけれども、3月から始めるという話が出ておりますが、この3月というのは一般接種が本格化する時期でもありまして、まず一般接種をやらないといけないのに、打ち手の問題には影響がないのかということをお伺いしたいです。
(大臣)
 小児接種につきましては、今5歳から11歳までの年齢層の方を指しているんだと思うんですけれども、PMDAにおいて有効性、安全性の確認が今まさにきちっと進められているところであります。
 私としては、この薬事承認の手続きや、厚生労働省の審議会における議論の推移を見守っているといった状況でございます。けれども、昨日示された前倒しの方針に基づいて、現場の自治体がやはり今ご指摘のように、いっぺんに接種回数が上がってきて大変になるんじゃないかというご心配だと思うんですけれども、そういったことにつきましては、しっかりと自治体と連携しながら、接種スケジュールをきちっと打っていけるようにやってまいりたいと思います。また、小児接種につきましては、もしも決定がなされたらば、接種はできるように体制は組んでくださいということを、昨年のうちにもしっかりとご説明して、そういうお願いはしてあるところでございます。
 もちろん回数が増えていくときにも、前々から準備していただけるように、昨年中に接種体制の構築の説明だけはしておりますので、後はきちっと、本当に厚生労働省の審議会の議論をしっかりと見守って、そういう審議の結論を待ちたいというふうに今思っています。
(記者)
 心配なのは小児接種が増えることによって、一般接種が遅れないかということなんですけれども。
(大臣)
 やる時期が重なるということですよね。なので昨年中に、小児接種が行われる場合にはもう接種体制はあらかじめ小児接種用にも構築してくださいというふうにお願いをしてあります。小児接種について、大人の一般の方の接種とともに上がってくる可能性も、もちろんそういった中に含まれておりますので、それは本当にひたすら自治体の皆さま方にお願いして、打っていただきたい、進めていただきたいとお願いしていくしかないのではないかと思っております。
 
                
 以上