令和4年1月14日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 おはようございます。冒頭5件お知らせがございます。
 まずワクチン接種の総接種回数でございます。お手元にいつものような資料を配らせていただいていると思っております。1月13日の公表値で、初回接種と追加接種合わせた総接種回数は2億100万回を超えてきております。このうち追加接種は103万5,965回であり、100万回を超えてまいりました。
 全人口に対する1回目の接種率は79.9%。2回目の接種率は78.5%となっております。追加接種の接種率は0.8%となっております。
 次に追加接種のワクチンの配分でございます。本日、追加で必要となる3,650万回のワクチンについて、都道府県への割り当てを決定し、その配送手続き等について都道府県にお示しをいたしました。都道府県別の割り当ては、別紙1ファイザー、別紙2モデルナをご覧ください。こちらの資料になります。
 具体的にはファイザー社ワクチンは、約350万回分を2月28日の週に、そして約700万回を3月14日の週に配送します。このファイザー社ワクチンが350万回を2月28日の週にというふうに書いてあります。この下から2番目のこの列をご覧になると、それが記してあるのでお分かりになると思います。
 そして約700万回を3月14日の週に配送しまして、この700万回というのは、この一番下の行を見ていただくと、右下に赤く700万と書いてある。ちょっと字が小さいから見えにくいと思うんですけれども。こちらの部分については、3月14日の週に、そして750万回を4月4日の週に配送させていただきます。
 ごめんなさい、モデルナに今飛んじゃいました。今ファイザーの説明は、これで700万回で3月14日の週に配送するというところで、こちらの面で完了します。
 一方、モデルナのワクチンについては、約650万回、それぞれ2月21日の週と3月7日の週に配送させていただきます。これについて、モデルナが書いてあるページをごらんいただければと思います。このモデルナ用ワクチンと書いてある部分の真ん中の中段辺りに、そのスケジュールが書いてございます。650万回と、それぞれ2月21日の週と3月7日の週に配送させていただくということになっております。
 そして、モデルナについて、一番下の行、一番下に550万回を3月14日の週に、そしてページをめくって別紙4−2になるこの部分、750万回と赤字で書いてあると思うんですけれども、こちらを4月4日の週に配送させていただきます。非常に資料が多くなって申し訳なかったんですけれども、これにより、接種の対象となる1億人の方の85%となる約8,500万回のワクチンを、4月4日の週までに配送することになってまいります。
 さらにこれに職域を加えると、約9,500万回。それだけの数を皆さま方に配送させていただくといったスケジュールになっております。各自治体の皆さま方には大変お忙しい中、本当にいろいろとお仕事いっぱい、年度末かかるところでございますが、しっかりと追加接種を確実に実施していただきたい、そのようにお願いいたします。
 政府といたしましても、接種に必要な情報を早期にお示しするとともに、国民の皆さま方に向けて、分かりやすい情報発信に取り組んでまいります。各自治体の皆さま方にはご苦労をおかけしますが、是非よろしくお願いいたします。
 次に、都道府県ごとの追加接種対象者と接種状況の見える化についてご説明申し上げたいと思います。これも今日資料を配らせていただいております。枚数があるんですけれども、こちらの資料であります。
 これは都道府県ごとに、追加接種における毎月の接種対象となり得る方の数と、実際の接種回数、そしてそれに対してワクチンをどのぐらいお渡ししていくかの供給量、これを示したものであります。
 このような表を、各都道府県ごとに、厚生労働省のホームページで公表しております。各自治体の皆さま方におかれては、接種に当たっての取組の参考にしていただければというふうに思っているところでもあります。
 また次に、職域接種であります。1月11日時点で、2,065会場からお申し込みをいただいております。申請していただいた方は、会場ごとに接種計画を入力していただきますので、よろしくお願いいたします。初回接種を実施した企業、大学の皆さま方には、引き続き職域接種の実施について、前向きにご検討いただきますようにお願いいたします。
 そして最後に、ワクチンチーム会合についてお知らせをいたします。本日、経団連、日商との意見交換を行います。今回の意見交換では、主に職域接種における初回接種でのご経験や、そして今後実施予定の追加接種に係るご意見などを受け承る、そういった予定でございます。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 接種スピードのことでちょっと幾つか質問させていただきます。昨日もう出たんですけど、何で今回1日何万回とかという目標を立てないのかというのを改めて確認させていただいてもいいですか。
(大臣)
 追加接種については、この3回目接種については、なるべく早く希望する方々に接種していただけるように、今、地方自治体と緊密に連絡をしながら、政府一丸となって取組を今強化しているところであります。
 ただ、数値目標とおっしゃったけれども、それについては、例えば先ほどお示しした地方自治体に、こういうふうに接種対象となり得る方の数を厚生労働省のホームページでお示ししているので、是非こういったものもご参考にしながら、追加接種、地方自治体の皆さんに進めていただきたいと思います。
 自分のところにはどのぐらいもう届いているから、どのぐらいの方にその地方自治体さんが打つ必要があるから、じゃあ頑張ってこのぐらいまで目標に持っていこうと、地方自治体の皆さま方にご参考になるようにこういった数字も出しておりますので、これを参考にしていただければと思っております。
 まず政府として、私たちが今やるべきこととしては、必要なワクチンの確実な供給、そしてこれからまた自衛隊でも大規模接種会場も始まりますし、そういった取組をしっかりと確実に進めていくこと、今はそれが大事な段階だというふうに思っております。
(記者)
 私の問題意識としては、ワクチンは確保して数があって、これから配送していきますと。でも、もちろん年末年始もあったので、まだ0.8%の数字になっているというのは仕方ない部分もあると思うんですけど、世の中の人たちはやっぱり何で日本の3回目接種はこれだけ遅いんだというところに問題意識を持っていると思うんですね。
 例えば菅政権のときは、総理が1日100万回やるぞと言ったら、総務省が各自治体に電話かけて、ある意味、やり方がいいか悪いかは置いておいて、それがある意味プレッシャーになって、いろんな自治体もどんどんやらないといけないという感じになったと思うんですけれども。今回そういうのがあまり見えなくて、数字目標がないと、自治体もプレッシャーにならないというか、どんどん早く打たないといけないという意識が根付かないと思うんですけれども。そういう意味で目標はある程度あったほうがいいかなと思うんですが、何でそういう目標を今回立てないのかというのがよく分からないんです。
(大臣)
 まず、最初にオミクロン株の拡大で12月17日に前倒しを発表させていただいて、そして昨日またさらなる前倒し、そして具体的なワクチンの数の配送とかを、本日こうやって示させていただいているところでございます。
 今はまずそういった時点でございますので、この時点で目標を掲げるというよりは、まず、今お渡ししている数が決まって、皆さん方お手元にあるので、着実にやっていってくださいということをお願いして、こちらも総務省さんとかにもお願いして、地方自治体さんに連携してやってくださいとお願いしながら走り始めた段階ですので、それをきちんと丁寧に地方自治体さんの皆さま方の声を聞きながら、体制を整えていくことに今は注力しているといった状態です。
(記者)
 前倒し以前の話なんですけれども、12月はもともと前倒し前から104万人が接種対象にいたんですが、実際この数字を見てみると、もちろんVRSに反映されたら上積みされるかもしれませんが、77万人と言って、前倒し以前に108万人という数字がクリアできていないという点があるんですが、これは何でクリアできなかったのかというふうに考えるでしょうか。
(大臣)
 12月の時点で。
(記者)
 12月です。
(大臣)
 1カ月の間に。
(記者)
 これは前倒し関係ないです。もともと108万人から104万人が対象だったので。普通だったら104万人をクリアして、じゃあ翌月という話になると思うんですが。実際77万人という数字が出ていて、これはどういう、何で。
(大臣)
 そうですね、それは皆さま方にしっかりとお願いをしているところなんですけれども。これはやはりどうしても12月という月の特性上、年末も入りますし、そういった中でのことでございます。
 年明けから本格的にスタートしたいと言っている自治体さんも多いので、やはりこれからが本当の1月、2月の本格的に接種回数が増えていくフェーズに入ってくると思います。これからそういうフェーズに入っていくための支障がないように、今これから頑張っていきたいというふうに思っています。
(記者)
 大臣としては、今回のこのスケジュール、7月には1億人が打てるようになってますけれども、このスケジュールどおり進むことに自信を持ってますか。
(大臣)
 今何の資料をごらんになりながらおっしゃってますか。
(記者)
 すみません、接種対象者数とワクチンの配送量という資料を見てるんですが。この数字を見ると、今年の7月には、1億人が終わる対象者になっているんですが、このスケジュールどおりに接種が終わるという認識でいいんですか。
(大臣)
 これはあくまでもこのVRSで、去年の11月とかに2回目終わった人とか、そういった方も入れながらの数でありまして。私どもといたしましては、先ほど申し上げたように、9,500万人お配りできますというふうにお示ししております、職域も入れれば。それを使って、別にこれが目標じゃなくて、なるべく早くどんどんと打っていってくださいというふうにお願いしているところでありますので、その進捗がどんどんと早くなっていくように、より皆さん、自治体の皆さんと連携を取りながら、そしていろんな業界の方々にお願いしながら、ペースはどんどん早めていきたいと思っています。
(記者)
 もちろん、早まる分にはいいと思うんですけれども。少なくともこの計画どおりには、もちろんワクチンが入ってきたらどんどん前倒しになるので、6月に終わるかもしれないし5月に終わるかもしれませんけれども、この今少なくとも出てる7月には、1億人は打てるよという、大臣として自信はあるということですか。
(大臣)
 私はお一人でも多くの方々に打っていただきたいと思っております。ただこの予防接種、コロナに対するこのワクチンの接種につきましては、自らがご判断して、自らのお気持ちで打つということを決めていただいて打っていただくことでありますので、それについては、そこの部分についてもしっかりと守っていきたいと思ってます。
(記者)
 3回目のワクチン接種で、整理する意味でお伺いします。高齢者でない一般のがん患者らの基礎疾患がある方に対して、3回目接種の前倒しをどのように対応されるのか、もしくは既に前倒しを許可されているのか。この高齢者以外の基礎疾患がある方への追加接種をどのように進められていくのかについてお伺いします。
(大臣)
 基礎疾患のある方、ご心配な皆さま方も多いと思います。是非積極的に接種をしていただきたいというふうに思っております。そのご指摘の基礎疾患のある方々については、接種間隔を7カ月に短縮させていただくことが今回さらなる前倒しでできまして、ワクチン量や接種体制に余力がある場合は、6カ月でも接種可能であるというふうに、自治体の皆さま方にお願いしているところでございます。厚生労働省と連携して、皆さま方にしっかりとご希望する方に追加接種ができるように取り組んでまいりたいというふうに思ってます。
(記者)
 事実関係でお伺いしたいんですけれども、冒頭の大臣の発言で、4月4日の週までに8,500万回を新たに配送して、職域を加えると9,500万回になるということでお話があったかと思います。この追加接種の対象者数とワクチンの配送量の資料を拝見すると、職域というのを8,500万回の内数なんじゃないかと思うんですけれども、そう見えるんですがそれは違うということですね。
(大臣)
 これ、6,500万回と2,000万回足したところの内数だと、職域が見えるというようなご指摘ですか。
(記者)
 青のところは再掲になっているので、上の段にも同じ数字が入っているんですけれども、それを除いた数というふうに。上に書いているのは単純対象者数で、職域を除く分として8,500万回あるという認識ですか。
(大臣)
 なので、トータル9,500万回というふうに、約ですけど。9,500万弱にはなりますけど、計算して足し上げる対象になる数になっております。
(記者)
 分かりました。
 すみません、別の質問なんですが、先ほど1日全国でトータルで何万回という目標は設定はしていないというお話があったんですけれども。肝になるのは4月までに8,500万なり9,500万なりを配送した上で、自治体がそれをすぐに打てる体制が整えてあるのかというお話だと思うんですけれども。自治体側でどのぐらい1日で接種をこなせるような体制を整えてあるのか、接種体制の能力ですかね。あるいは今後の2月3月のピークのときに自治体側で1日どのぐらい打てる能力があると見通しているのか、国として情報をどうやって把握しているのかというところについて、大臣のコメントをお願いします。
(大臣)
 自治体の皆さま方に対しては、総務省のほうにもお願いをして、そして接種の推進を今お願いしているところであります。これから自治体用の大規模接種会場、いわゆる自衛隊さんとかとつくる別の問題としての、それもまたしっかりと作っていただきたいということをお願いしているところであります。
 今まさに繰り返しになりますが、ここは立ち上がっているところですので、それは各自治体にお願いしていくというベースのものだと思っています。
 ただ、これを発表させていただいてますので。これが本当に皆さま方のご参考になると思いますので、こういった数値をご参考にしていただきながら、総務省と連携して取り組んでまいります。
 この表自身は、厚生労働省のホームページには載せてあるんですけども。
(記者)
 すみません、今の関連で。その自治体ごとにどのぐらいのワクチンが国からいつまでに送られるかという、国からワクチンを送る量ですね。各都道府県ごとに、じゃあこの時期に何人になりますという人数は分かってると思うんですけど、ワクチンを送って、それで打ってほしいという人数分かっていても、自治体に打てる能力があるのかというところを聞いてるんですけれども。
 そこの体制というか、接種能力の把握というのは、ちゃんと国側でできているのかというのは。そのあたりをお伺いしたい。
(大臣)
 この表をご覧になると、例えばファイザーの納品数の登録というところがあるんですけれども、これは自治体のいわゆる接種してくださる機関が、まずちょうどご指定くださるわけです。そして例えば練馬体育館とか具体的な施設、どこか、A体育館で打てる、それが接種してくださる場所と、お届けしていただいてなられるわけですよね。そういった機関が登録をしてくださる。
 なので、かなり細かい、ここでどのぐらいやっているか、ここでどのぐらいやっているというところまで、もともとしっかりと自覚というか、打つぞというお気持ちのもとに登録していただいて、それを元に配分して、そして配送しています。そういった意味で、こちらはどのぐらい打っていただけるなとか、そういったことは判っている状況です。
 ただ、なかなかそこだけで、回数がかなり多いので、やっぱり大規模の接種会場もつくっていただきたいし、そういったことをまたさらにお願いしているところでございます。
 そして、いわゆる接種の進捗状況については、厚生労働省とかもいろいろな皆さんと連携しながら、そして接種体制の課題があるといったところがまたこれから出てくると思うんですね。皆さん接種していただくのを推進して。それもやはり連携しながら、しっかりと聞く力を持って、地方自治体のお声を聞きながら、これからまた円滑に接種が進んでいくようにしてまいりたいと思っています。
(記者)
 5歳から11歳の小児接種についてお伺いしたいんですが、来週の20日に最終的な厚労省の審議会があると思いますけれども、ワクチン接種推進大臣として、どういう方に打ってほしいというふうにお考えか。また、どういう方が打つのは控えたほうがいいというふうにお考えか。副反応への心配などもありますけれども、今のお考えを教えていただければと思います。
(大臣)
 5歳から11歳への小児接種をどういう人に打ってもらいたいかということですか。小児接種につきましては、もちろん大人の接種もそうですけれども、あくまでも親御さんとかお子さんがご判断してお子さんに打たせる、またお子さんも打ちたいというもとに打っていただきたいことは全く大人の接種と同じだと思っております。
 そういった意味でご希望の方にしっかりと打っていただきたいというふうに思っているところです。
(記者)
 副反応への心配などがあると思うんですが、そこに対するお考えがあれば教えてください。
(大臣)
 副反応につきましても、今度20日に行われる審議会でしっかりとご審議いただいて、ご検討いただいて、ワクチンの接種というもののリスクとベネフィット、それをご審議いただいた上でご判断いただけるというふうに思っております。
 そして、それについてきちっと保護者の方々にはご理解いただけるような発信を、そしてある程度、歳も小児といってももう11歳とかかなり大きな方もいらっしゃいます。ご自身で打ちたい、打ちたくない意思をもう持たれてしっかりとしたお気持ちを持っている、そういったお子さまたちについては、お子さまたちにも分かりやすいような情報発信もやっぱり加えてしていかなくてはいけないと思っております。
(記者)
 大臣としてはなるべく多くの方に打っていただきたいというふうにお考えですか。
(大臣)
 もちろん多くの方がご理解いただいて、そして接種していただく、それは本当に大切なことだというふうに思っています。
(記者)
 話が大きく変わるんですけれども、海部元総理が今月9日に亡くなられたという報道がありますけれども、大臣として受け止めがあればお聞かせください。
(大臣)
 海部元総理が国政の推進のために大きくご努力したことに心から敬意を表する次第であります。私としては、総理の水玉のネクタイがとても印象的にその姿を想っているところでもございます。心からご冥福をお祈りします。
 
                
 以上