令和3年12月10日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
冒頭2件お知らせがございます。
まずワクチンの接種回数です。ワクチン接種については、昨日12月9日の公表値で、1回目、2回目接種と追加接種を合わせた接種回数はもうすぐ1億9,800万回に到達いたします。このうち追加接種は2万7,620回です。全人口に対する1回目の接種率は79%、2回目の接種率は77.8%となっております。
また、一昨日12月8日の公表値によると、1回目を接種された方が1億人をおかげさまで超えました。改めて自治体の関係者の皆さま、医療関係者の皆さまのご尽力に感謝申し上げます。
なお、この下にも書かせていただきましたけれども、追加接種は始まっておりますが、1、2回目の接種もまだ受けられます。お住まいの市町村によっては、接種体制の縮小を開始しているところでもあるようですが、接種を希望される方は早めに是非予約をしていただければと思っております。
そしてまた、次は追加接種に使用するモデルナのワクチンについてなんですけれども、追加接種に使用するワクチンについては、政府としてはファイザー社とモデルナ社のワクチンを併せて十分な量を配分することとしています。
他方、1、2回目の接種ではファイザー社のワクチンを接種された方が多いのが現状です。このため、接種を希望される方の中には、モデルナ社のワクチンを接種していただく必要が出てくると思っております。
この点、ファイザー社もモデルナ社もどちらも同じmRNA、同じ作り方で作っているワクチンでございますので、交互接種による効果も同じ種類のワクチンを接種した場合と同様に、有効性・安全性が報告されております。つきましては、追加接種を希望される方におかれましては、モデルナのワクチンもご検討いただきますよう改めてお願いいたします。
今言われているところで大体3回目の配分は6対4ぐらいでファイザー対モデルナになっておりますが、逆に1、2回目接種した方につきましては、大体ファイザー対モデルナが5対1ぐらいの割合ですかね、大体、接種回数の1、2回目のトータル、ファイザーとモデルナ。(既に示している配分量に対応する)接種回数の計算をすると9対1。だから、そういった意味で非常に、3回目になってモデルナを初めて打つという方も多く出てくると思っておりますので、その辺りは是非皆さま方にご理解いただいて、これだけいっぱい作り方がある中で、mRNAワクチンという同じ作り方で作っているのがファイザーとモデルナだということを、是非ご承知おきいただいて、そして1、2回目受けたときと同様なお気持ちでファイザーでもモデルナでも打っていただければというふうに思っております。
私からは以上です。
質疑応答
(記者)
おはようございます。昨日の総理の代表質問で、ファイザーにも提供の前倒しの交渉を進めているということだったんですが、これの事実関係をお願いします。誰が交渉役を担い、今後、前倒しの実現可能と、前倒しじゃなくて、供給の前倒しの可能性、実現可能性についてお願いします。
(大臣)
昨日総理がご答弁の中で、交渉してらっしゃると。政府として交渉してらっしゃるということを述べられたと思っております。ファイザーのいわゆる手に入れること、ファイザーの予防接種受けることについては、今まさに交渉している真っ最中でありますので、必要な時期に必要な量のワクチンが確保できるように、しっかりと対処してまいりたいと思っております。
そんな感じでよかったですか。
(記者)
今の契約、ファイザー1億2,000万回でしたよね、昨日で。後藤大臣の会見で言うと、単純計算すると1カ月当たり1,000万回分が入ってくるんだけれども、昨日の総理の発言だと、1カ月当たり1,000万回じゃなくて、例えば1カ月当たり2,000万回に増やすとか、3,000万、そういう交渉をしているというふうに聞こえたんですが、そういう交渉は。
(大臣)
昨日総理は具体的な数字はおっしゃらないで、できるだけ前倒しということでおっしゃっていると思いますので、なかなか今の時点で具体的な数字は、相手の会社さんもあることですし、直接は言えないといった状況であります。ただ国としては、政府をあげて前倒しについて努力しているという真っ最中です。
(記者)
もっと早く輸入できない、提供してもらえないかという交渉はしているということなんですよね。
(大臣)
なるべく早く前倒ししていただきたいということで、今一生懸命頑張っていますという。
(記者)
これは誰がしているんですか。大臣がしているんですか。
(大臣)
それは政府全体で取り組んでいるといったところです。いろんな皆さんそれぞれ頑張られている中で、みんなで頑張っているというところですけれども。
(記者)
この間、菅政権のときで言うと、菅総理がアメリカへ行ってファイザーCEOと河野太郎担当大臣も同席して交渉していたわけですが、そういう交渉の仕方というのは模索はしていたりするんでしょうか。
(大臣)
今回においては、まさに今みんなで交渉している最中ですので、今のところ、例えばアメリカに行くとかそういった、でもまず日本に私たちがここにおいて交渉を精一杯チャンネルを使って交渉しているということだと思います。
(記者)
事務方同士でやっているということなんですよね。
(大臣)
事務方じゃない場面もあるとも思っておりますが、やはり契約の会社さんがあって、そこは交渉しているという段階でとどめさせていただければと思います。今後もいろんな機会やルートを使って、しっかりとやってまいりたいと思います。
(記者)
先ほどの大臣のご説明の中で、3回目の接種について、モデルナを初めて打つという方も多く出てくるというような説明がありましたけれども、やはりモデルナに関しては、副作用、副反応を心配する方も非常に多くいらっしゃるかと思いますが、そういった方に対してどういったお考えをお持ちか教えてください。
(大臣)
今回初めてモデルナをお打ちになっている方が多く出てくる、これはさっきにおいては比の問題でそうだと思います。前回モデルナ0.5ミリリットルだったのが、今回3回目については0.25になります。そういった意味で、副作用がその分だけ少なくなるという可能性もあると思います。
また一方、これはいろんな調査も出てき始めていると思うんですけれども、またそういうふうに現時点でおっしゃっていたという専門家の方もいらっしゃるけれども、モデルナのほうが抗体価が長く有効であるといった話も出ておりますので、そういったところをいろいろ皆さん考えていただいて、そして3回目モデルナを打つといったことの選択もしていただければというふうに思っています。
(記者)
話題が変わるんですけれども、次五輪の経費の問題です。余剰金がこれから出た場合、国側は余剰金の返金を求めるのか、その場合返金対象、スポンサー、組織委員会、国等があると思うんですけれども、どの優先順位でどういう比率で返金を求めるのが大臣としては正しいと思うのか。
(大臣)
そうですね、大会経費は組織委員会が自分の収入で負担する経費と、あと東京都と国が負担する経費で構成されているんですけれども、東京都と国が負担する経費がそれぞれの予算決算をそれぞれのところで上回るんだったらば、それはそれぞれが持って帰ってくるけれども、一方組織委員会が自分の収入で負担する経費については、予算が決算を上回る、つまりちょっと余ったよというときには、開催都市契約というのがありまして、開催都市契約に基づいて、JOCと組織委員会がそれぞれそれを受け取って、例えばスポーツ振興とか、そういうふうに充てていくという、そういったもともとの契約があるので、それに沿って使われていくと思います。
(記者)
今回あり得るとしたら、警備費とか、浮くとしたら、あれが削減されて浮いたというふうになるとは思うんですけれども、そういった場合はこれは誰の返金の対象になるんですか。大臣の説明でいくと。
(大臣)
そうですね、その辺についてはまだ今、なかなか精査しているところで、警備費が浮くとか、なかなか具体的な項目までには言えていないというところが、現状だと思います。まさに今、組織委員会が全部トータルで精査しているところになります。
(記者)
これは精査の結果によりますけれども、結果的に何百億か余剰が出たとしても、国に戻ってくるお金はゼロだという可能性もあり得るということですよね。大臣の説明だと。
(大臣)
それぞれさっき申し上げたように、国が負担する経費については、予算が決算を上回る場合には、東京都や国が負担するところについてはそれぞれが返還されるんですけれども、そこにまた組織委員会というものが入ってくる。組織委員会のものについては、今まだ一生懸命精査中ですので、それは今まだ私は片鱗も見ていない状況なので、なかなかお答えできないというところですね。
(記者)
よろしくお願いします。3回目の前倒しについてお伺いしたいんですけれども、先日ファイザー社が、自社のワクチンの3回目接種がオミクロン株に十分有効であるという結果を示しています。現状の3回目接種の具体的な時期対象者の検討状況を教えてください。それを踏まえた。今現在政府が考えている前倒し接種の具体的な時期だったり、対象者の検討状況を教えてください。
(大臣)
ファイザー社のそのような発表をなさったことも承知していますが、まだまだオミクロン株というのがどんなものなのか、掴みきれていない状況の中で、優先順位が必要だと思います。一斉に国民全員が前倒しをしていくということではないので、優先順位をきちっとつけていかないとならないと思っておりますので、しっかりとまずオミクロン株というものを見定めて、どんな状況か、それでどんな株なのか、それから前倒しの優先順位をしっかりとつけていくのはまさに今検討中ですので、まだちょっとそれは、私自身も申し上げることはできないという感じです。
(記者)
関連するか同じような質問なんですけれども、改めましてオミクロン株に対して、ワクチンがどの程度有効なのか教えていただきたいと思います。すみません、文化放送です。
(大臣)
ファイザー社が新型コロナワクチンの追加接種で、オミクロン株の予防効果があるという、そして2回接種で重症化を防げるんだという結果を公表したところでありますけれども、今のところそういったまさに知見を収集している真っ最中でありますので、そういうお答え、つまりワクチンがオミクロン株にどのぐらい効くかということもお知りになりたいということですよね。今まさに知見を収集している真っ最中であります。
ただ、重症化予防とか、いわゆる入院までしてしまうようなことに対しての予防は、やはり予防接種3回目していただいたほうがいいのではないかと言われてはおりますので、そこはきっちりと、国としても皆さんが打っていただけるように努めてまいりたいと思います。
以上
|