令和3年11月17日


記者会見(臨時)


冒頭発言

 皆さん、よろしくお願いします。新型コロナウイルスワクチンの追加接種についてお知らせがございます。先般、15日月曜日、厚生労働省の審議会における審議の結果、接種対象者は2回目接種を完了したすべての方となりまして、追加接種の機会をしっかりとすべての対象の方々に提供させていただきたいと、このように思っております。また、まずは、18歳以上の方を対象にさせていただきます。そして、使用するワクチンについては、1回目と2回目に用いたワクチンの種類に関わらず、ファイザー社、またはモデルナ社のワクチンを用いることが適当であり、当面は11月11日に薬事承認されたファイザー社のワクチンを使用していただきたい、このように思っております。また、臨時の予防接種の実施期間が令和4年9月30日まで延長されたこともお知らせ申し上げます。
 そしてまた、接種間隔についてなんですけれども、2回目終了から原則は8か月以上とすること、これが決定されました。2回目接種から8か月以上概ね、間隔をお空けいただくことが決定したことをお知らせさせていただきたいと思います。また、昨日の閣議後の会見でもお伝えしましたが、改めて私から接種間隔についてご説明をさせていただきたいと思います。接種間隔につきましては、先ほど申し上げたように、原則8か月であります。地域の感染状況、また、クラスター、そしてワクチンの残余の状況など、そういったものをふまえて、6か月後から接種した場合であっても、いわゆる予防接種法上に基づく接種として扱うことができる、そういったことではございますが、8か月を原則として接種していただくという方針には、一切変わりはございません。そのうえで6か月とどうしても、あえて、いろいろな状況によって進めていきたい場合には、個別に厚生労働省のほうにご相談いただきたい、そのように思っているところであります。繰り返しになりますが、6か月というのはあくまでも例外的な取扱いになるものですので、政府としても各自治体の皆さま方におかれまして誤解が生じないように、丁寧な説明に努めてまいりたいというふうに思います。
 また、これを受け、本日、来年3月までの追加接種に使用するワクチンの都道府県への割当量を決定して、その配送手続きについて厚生労働省より都道府県にお知らせさせていただきたいと思っています。今回は来年の2月及び3月に追加接種に用いるワクチンとして、対象となる方の人数に相当する3,700万回を配分させていただきます。つまり、今年度中対象となる方の人数3,700万回を配送させていただきたいと、そのように、配分させていただきたいと思っております。具体的な配送時期とワクチンの種類としては、今年12月中旬、大体12月13日の週からだと思いますけれども、ファイザー社のワクチンを1,200万回、そして来年1月モデルナ社のワクチンを1,700万回、そして来年2月にファイザー社のワクチンを800万回ということを予定させていただいているところであります。
 政府としては対象となる方々の人数に相当するワクチンについてはファイザーとモデルナ社のワクチンあわせて十分な量を配分させていただけるというふうに思っております。先ほど述べましたように、厚生労働省の審議会における審議結果では、交互接種について認められております。また、追加接種に1回目と2回目と同じワクチンの場合と異なる場合とでは副反応の発生に差はないというふうに報告を受けております。ついては、2回目接種から8か月後すぐに追加接種を希望される方についてはファイザー社のワクチン、または薬事審査の結果を待って改めて同審議会で議論をしてからになりますが、モデルナ社のワクチンを使用していただくということになります。交互接種が認められましたが、ファイザー社のワクチンとモデルナ社のワクチン、それぞれの接種体制を充実させる観点から、接種する医療機関などにおいて、複数種類のワクチンを取り扱っていただけることを可能とさせていただきます。ここは新しいところでございますが、複数種類のワクチンを取り扱えるということ、接種を実施する医療機関において、可能とさせていただきます。また、モデルナ社ワクチンにつきましても、これまで大規模接種会場と職域接種会場のみで接種でしたけれども、ファイザー社のワクチンと同様に、個別接種を認めさせていただくとともに、小分けの輸送も、小分けの移送も可能とさせていただきます。
 接種券につきましては、12月からは追加接種の開始を予定しており、今回2回目接種を終えた方にはおおむね8か月経過後を目安に、順次接種券がお住いの自治体から郵送されてくると思っております。そして、2回目接種完了後から引っ越しをされた方、こういった方については、現在、今住んでいらっしゃるところの自治体から接種券が届かないで、接種券の交付の申請が必要となる場合も中にはございます。もしご不明な点があれば、今新しく引っ越した先、今お住まいの自治体のほうにご相談していただきたいと思っております。政府といたしましても、引っ越しをされた方などについてホームページなどを通じてしっかりと周知をしていきたいと思います。希望される方が、 すべての方が追加接種を受けられるように、政府としても万全を期してまいりたいと思っております。以上です。

質疑応答

 (記者)
 すいません。確認までなんですが、今回配送される3,700万回分は2月と3月のみの分ということでよろしいでしょうか。
 (大臣)
 はい。配分をさせていただくことを今回決定した3,700万回分は2月と3月に接種を予定される方のすべての分を発送したということでございますが、例えばそれが少し予定なのにいらっしゃらない方がいたりして余った場合は、4月以降に回すことになるかと。
 (記者)
 3,700万回分なんですけれども、主に使うのは、例えば65歳以上の高齢者接種とか、職域とかも3月から始まると思うのですけれども、そのあたり活用されるという想定でよかったでしょうか。
 (大臣)
 2月と3月に接種対象となられる方、概ね8か月を迎える方々に接種券が送られる方の分として送られますので、もちろん、まず最初に医療者が始まって、高齢者が始まってきますよね。それで送られた分についてのワクチンを3回目接種に使っていただく分には、どの3回目の方でも可能だというふうに私自身認識しております。
 (記者)
 先ほどの説明の中で、同じ医療機関で複数の種類を扱えるということがありましたけれども、それは予約の段階で何を打つかというのを個々人で選択するということなんでしょうか。
 (大臣)
 そうですね。ご自身で予約の段階でも、例えば「私は何月何日ファイザーを打ちたい」と言えば、もちろん受け入れる機関がその日にその種類のワクチンを接種していれば、そういうふうに予約ができる。また、ここの機関では、「何月何日にモデルナ打って、こっちでは何月何日にファイザー打てる」といったら、自分の打ちたいほうの予約として入れることがでるということです。
 (記者)
 在庫の状況を予約の段階で確認してということですか。
 (大臣)
 そうですね。いろいろ接種会場、ホームページやいろいろなもので確認していただいて、そしてご自身で予約を入れていただければいいと思いますが。
 (記者)
 2月、3月の接種分の3,700万回は、機械的に2月、3月の8か月前に2回目を終えた人の分を、機械的に計算したら、3,700万回分の配分になったということでよろしいでしょうか。
 (大臣)
 はい。そうです。
 (記者)
 前回モデルナを打った人は、自衛隊大規模接種会場とか職域接種の人がほとんどだと思うんですけれども、今回、街中の医療機関でモデルナを打てるということだと思いますが、1月に1,700万回分を配送すると、おっしゃられたと思うのですが、それはどういった。
 (大臣)
 来年1月にモデルナの配送分について、1月の下旬くらいになるのか、配分をお知らせする、配送するという。
 (記者)
 それは、1,700万回分というのは、前回職域を打った人数から計算しているわけではない?
 (大臣)
 そうです。3,700万人の数を、前回のVRSによって計算した数が3,700万人であって、その中の内訳、ファイザーとモデルナの内訳とは、また、別の話です。
 (記者)
 そうすると、1,700万回分を今回2月、3月分として、モデルナを各都道府県に配分するときに、その配分量はどうやって決めているんですか。その東京都にモデルナを何回かとか。
 (大臣)
 1月にモデルナを1,700万回を47都道府県に配る、12月にファイザーの1,200万回を47都道府県に、VRSに応じて数に応じてお渡ししているのと同じように、モデルナについても1月にいわゆる2回接種を終えた方が、2回接種を終えた方の人数がいくつかに応じて送らせていただきます。
 (事務方)
 補足させていただきます。大臣がおっしゃっていただいたとおり、全体で3,700万回の方が打ちました、その中で、東京で1,000万人打ってますよということであれば1,000万回分いくと、その1,000万回の内訳でファイザー何回、モデルナ何回というわけではなくて、とにかく2回打った人が何人いるか、それに応じて数を配っていくと。
 (記者)
 今後、個人で、ファイザー、モデルナって、各クリニックも選べると思うんですけど、前回1回、2回目接種を終えて、モデルナは副反応が強くて、ファイザー打ちたいなというように、ファイザーにワクチンの希望が集中しちゃうような懸念があると思うのですが、そのあたりについてはどのように呼びかけていきたいとお考えですか。
 (大臣)
 そうですね。ファイザーとモデルナについて、先ほど申しあげたように、1回目2回目のワクチンと交互接種となったとしても、「ファイザー・ファイザー・ファイザー」になったとしても「ファイザー・ファイザー・モデルナ」になったとしても、いわゆる副反応についての発生の差はないという報告を私自身は受けております。
 
                
 以上