令和3年11月16日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 おはようございます。冒頭3件お知らせがございます。明日の午後、「先導的共生社会ホストタウン」である東京都江戸川区へ伺い、「ユニバーサルデザインの街づくり」や「心のバリアフリー」など、共生社会の実現に向けた取組の状況を視察させていただきます。
 江戸川区では、共生社会の理解を深める学習に取り組む小学校6年生の皆さま方と意見交換をする他、東京2020パラリンピックを契機とした、今後の共生社会の実現に向けた取組について、斉藤区長とも懇談を重ねる予定です。
 詳細については事務方にお知らせください。
 続きまして、2件目、ワクチンの接種回数のことです。お配りさせていただいている資料のとおり、昨日公表した実績では1億9,400万回を超えています。1回目接種を終えた方は、全人口の78.4%、2回接種を終えた方は、全人口の75.1%となっております。
 そして次に3件目といたしまして、追加接種のことについて、お話しさせていただきたいと思います。昨日、11月15日、厚生労働省の審議会において、追加接種につきましては、接種対象者は2回接種を完了した全ての方とすることが適当であり、そしてまずは18歳以上を対象とすること。そしてまた、使用するワクチンについては、1回目、2回目接種の種類に関わらず、ファイザーまたはモデルナワクチンを使用することが適当であること。そしてまた、当面は11月11日に薬事承認されたファイザー社のワクチンを使用すること。
 そして接種間隔は2回接種完了から原則8カ月以上とすることが決定いたしました。この8カ月というのは、海外の状況や、ワクチン効果の持続期間を踏まえたものです。
 このフリップに記載してあるように、欧米諸国でも8カ月以上間隔を空けているところが多くございます。例えばフランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、こういったところが8カ月というところになっているところでございます。
 なお、接種間隔につきましては、地域の感染状況、クラスターの発生状況、そしてワクチンの残余の状況を踏まえて市町村が判断した場合には、6カ月後から接種した場合であっても、予防接種法に基づく接種として取り扱うことはしますが、これは原則おおむね8カ月とする接種間隔を前倒ししたものではありません。
 繰り返しになりますが、6カ月というのは地域の感染状況等を踏まえた例外的な取り扱いになるというふうに理解しております。現在の感染状況等では、自治体は6カ月間隔を前提に準備をする必要はないというふうに受け止めております。
 審議会の結論を受け、厚生労働省において、明日水曜日17日に、自治体担当者向けの説明会を開催することとしております。また、来年2月以降のワクチンの配分についても、一両日中にお示ししたいというふうに思っております。
 次に、またこのフリップをご覧ください。こちらは、昨日の審議会の結論を受けて、2回目接種が行われた接種実績をもとに、国民の皆さま方がいつ頃に追加接種を受けるタイミングになるかというものを示したものです。2回目接種完了後の8カ月のタイミングで接種する場合、おおむね医療従事者は12月から。そしてまた高齢者は来年1月から。職場で接種された方は、おおむね3月以降から順次接種をしていただくことになります。
 追加接種に使用するワクチンは、2回接種完了から8カ月経過した者の人数をもとにお配りしており、今後も同様の考え方で配分を行ってまいります。
 これまで自治体におかれては、厚生労働省からの追加接種に係る情報を踏まえ、接種体制の確保に取り組んでいただいておりますが、高齢者の方などの接種タイミングなどの見通しも踏まえつつ、12月からの接種開始時に向けた準備を進めていただきたいというふうに思っております。
 繰り返しになりますが、6カ月というのは地域の感染状況、それを踏まえた例外的な取り扱いになるというふうに理解しております。現在の感染状況等では、自治体は8カ月間隔を前提に準備をしていただきたいというふうに思っております。
 政府といたしましても引き続き必要な情報をできるだけ速やかにお示しすることなどにより、各自治体の支援をしっかりとさせていただきたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 今の8カ月間隔というのを原則として、6カ月というのは地域の感染状況で、そういう早めに接種するところあり得るというお話だと思うんですけど、これは先日示された新しい指標、例えばレベル3とかレベル4だったら、そういった6カ月の接種をしてもらうとか、何かしらそういった基準を示すようなお考えというのはあるんでしょうか。
(大臣)
 現在のところは、自治体のご判断に任せている状況でございますが、しっかりと感染状況とか、クラスターが幾つも発生してしまったとか、そういったことを踏まえた上で判断していただく必要があるというふうに思っています。
(記者)
 2問関連して質問があるんですが、一つが自治体の判断ということなんですけど、これ、例えば法律上が自治体の判断でできるということになれば、予防的にクラスターとか発生していないけれども、感染者が増える前に予防的に早めに実施して6カ月でやりたいんだという自治体が出てきた場合というのは、これは可能になるんですか。
(大臣)
 基本的には8カ月ということで私たちはお願いしておりますし、その8カ月という間隔を置いているということの上でお配りする個数をお知らせしているといったところになります。
 そこを十分踏まえていただいて、後は感染状況とかクラスターの状況をしっかりとやっぱり見据えていただく必要があるのではないかというふうに思っております。
 また、ワクチンの残余の状況もありますから、私どもがお渡しするのは、あくまでも8カ月を基礎としたワクチンを皆さま方にお渡ししているといった状況です。
(記者)
 自治体の都合だけで決めないで、一応8カ月というルールにのっとって、判断してくれよということなんですね。
(大臣)
 そうですね、こちらの8カ月ずつワクチンをお渡しをするという計画、スケジュールがございますので、それにのっとっていただいて、致し方なくクラスターとか、感染状況が上がったときは、6カ月になる場合もあるということですね。
(記者)
 話変わるんですが、3回目接種の期限、これ来年9月30日になったと思うんですけど、国としてはおおむね標準的に8カ月を空けてくださいということ、これ逆算すると、1月下旬に2回目の接種を完了していなければ、9月下旬には間に合わないと思うんですが、もし、例えば3月下旬に受ければ、6カ月というルールを適用して、一応受けれることにはなるんですけれども、この場合はどういうふうに。いわゆる6カ月後受けられるのかどうかという。
(大臣)
 そうですね、今回9月30日まで延長させていただきました。まずは、そこの9月、延長させていただいた月内に3回目を終えていただくように、なるべく早く2回目をしっかりと打っていただくということを、まず政府としてはお願いしているところであります。
 まずそこが第一段階として、また、状況によって、例えばどうしてもすごく多くの方々が9月30日までに3回目受けられないようなスケジュールということが、もし万が一にもあれば、またそのときはその審議会でしっかりと議論していただいて、そこから先、延長するかどうかについてご判断をいただくことになるというふうに思っておりますが、まず私たちとしては、1、2回の接種を早めに、ご希望なさる方は完了していただきたいと、そういうふうに思っています。
(記者)
 国としては1月下旬までに、2回目終えてくださいよという。
(大臣)
 ということを繰り返し今お願いしているということです。
(記者)
 すみません、先ほどの質問の関連で、基本的に8カ月間隔で皆さんも各自治体にお配りするようなスケジュールになっているということなんですけれども、これは仮にクラスターとかが発生した場合というのは、そういった自治体に手を挙げてもらって、そこに別のところからワクチンを持ってくるというような形になるんでしょうか。どういうふうに配分されるんですか。
(大臣)
 そこの件に関しましては、まず私どもは、全ての自治体さんに8カ月ということでお配りをしております。感染状況、クラスターについて、致し方ないほどのことに自治体さんがなられたときには、基本的には自治体さんのご判断でお決めになることでありますが、ワクチンそのものについて、こちらがその自治体さんにお渡しするかどうかということについては、やはりご相談いただく必要があるんじゃないかというふうに思っております。
(記者)
 先ほどの質問と重複するかもしれないんですけど、2回目の接種について、政府はこれまで10月、11月で終わらせますというお話をされていて、今その75%とかなり高い水準なのかなと思うんですけれども、現状で2回目接種、11月後半に入った今日の時点、その11月までにほぼ2回目はおおむね完了したという認識でいいのかどうかという話と、それでもまだ2回目を打ち終わらないという方、多少は出てくると思うんですけど、そのあたりは1月までに終わらせるという、そういう認識でいいのかなという、その2点をちょっとお尋ねいたします。
(大臣)
 おおむね完了ということにつきましては、具体的な数字につきましては、やはり予防接種という性質上体質的にとか、心情的にどうしても受けられない方がありますので、そこをがっちりした数字を掲げて、完了というようなことを今まで申し上げていなかったと思います。
 1月末までに、どうしても事情によっていろんなことで受けられなかったり、または今まで受けないと思っていたけれどもやっぱり状況として受けたほうがいいかなと思う方につきましても、なるべくなら先ほどおっしゃったように、9月末まで3回目を完了することを見据えれば1月末までに、なるべく早くご決断をいただいて、2回目を完了していただけるように、今お願いをしているところであります。
 
                
 以上