令和3年9月28日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 おはようございます。今日は冒頭3件、こちらからお知らせがございます。
 まず1件目です。本日「サイバーセキュリティ戦略」を閣議決定しました。サイバーセキュリティ戦略は、サイバーセキュリティ基本法に基づき、3年ごとに決定をしているものですが、今回の戦略では、デジタル改革やDXの進展、サイバー空間の公共空間化、国家の関与が疑われる攻撃の脅威の高まり等、直面する環境変化や脅威認識を踏まえて、政府のとるべき施策の方針を示しました。
 本日決定されたサイバーセキュリティ戦略を踏まえ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて行ってきた取組の活用も含めて、「誰も取り残さないサイバーセキュリティ」の確保に向けた取組を進めてまいりたいと思います。
 サイバーセキュリティ戦略本部の副本部長として、政府として必要な予算や人材の確保を図りつつ、サイバーセキュリティセンターを中心に、関係機関の一層の能力強化、各府省庁間の総合調整を着実に進めてまいります。
 続いて2件目です。今朝、ホストタウン関係府省庁連絡会議を開催いたしました。会議では、東京大会におけるホストタウンの交流について、コロナ禍の制約はあったものの、オンライン交流なども駆使しながら、全国のホストタウンで事前合宿や事後交流など様々な交流が展開をされたこと、復興ありがとうホストタウン・共生社会ホストタウンの取組などについて報告をいたしました。
 また、優れた交流を実施したホストタウン自治体を表彰するとともに、ホストタウン交流の推進に関してご貢献をいただいた個人・団体に対して感謝状を贈呈することにつき、ご了承いただきました。自治体表彰が262件、感謝状は226件を予定をしており、贈呈式は、本日13時からオンラインで開催をいたします。
 なお、ホストタウン交流には多くの方々のお世話になっておりまして、その全ての方に感謝状をお渡ししたいところではあるんですが、今回はボランティアでご協力いただいた方を基本的に対象としております。
 また、今回の会議には井上国際博覧会担当大臣にもご出席いただき、ホストタウンの今後の交流に2025年の大阪・関西万博を活用していただきたい、また、ホストタウン交流の仕組みを万博の全国的な機運醸成につなげていきたい、とのご発言をいただきました。
 ホストタウンは、日本が生んだ大会史上初の取組であり、相手国・地域との絆がしっかりと根付いて、今後もこのレガシーが継続・発展していくことを期待をしております。
 3件目について、こちらもホストタウンに関連します。ホストタウン応援メッセージの実施結果についてです。これは、選手等の皆さまから自治体の皆さまへ、また自治体の皆さまから選手等の皆さまへ、相互のメッセージを発信することにより、ホストタウン交流の素晴らしさを国内外の皆さまに伝えようと考えて、実施をいたしました。
 7月2日からメッセージの投稿を募集し、先週末までに約4,700件ものメッセージをいただきました。コロナ禍において、大会に参加する前後の選手からホストタウンへのメッセージや、ホストタウンからの「ともに頑張ろう」のエールを国内外に発信し、世界にホストタウンを知っていただく良い機会になったと思っています。
 また、空港で帰国前の選手等からは、ホストタウンへの感謝の声を数多くいただきました。是非、多くの方々に大会期間中にこのようなあたたかなメッセージのやりとりがあったということを知っていただき、ホストタウン交流の素晴らしさに対するエールをいただけましたら、交流継続のエネルギーになることと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 自民党総裁選明日投開票ですけれども、どなたを支持するか決まっていれば、またその理由も併せて教えていただきたいと思います。
 それと、これまでの施策論争の受止がございましたらお願いいたします。総裁選です。
(大臣)
 まず、引き続き検討をしておるところでございます。そしてこれまでの論争でございますが、過去総裁選では、主に街頭演説で各候補が世論に対して自らの考えを訴えるというスタイルが取られてきましたが、コロナ禍の状況の中で、史上初めてネットで討論の様子をかなり頻繁にご覧いただくという状況になりました。
 私は、参加して実際に質問できる方が限られますけれども、より具体的な質問を国民の皆さまから投げかけられるという点においては、新しい政治の形、国民と政治とのやりとりの姿というものができていたのではないかという評価をしております。
(記者)
 ホストタウン自治体や関係者への表彰状、感謝状の贈呈に関しまして、それぞれ賞を受けられる自治体や関係者、個人の方は、特にどのような点が評価がなされてこのたびの賞を受けられるように選ばれたのでしょうか。
(大臣)
 まず自治体に関して言いますと、三つ要件がございまして。要件があるんですが、すみません、今ちょっと手元に紙がないんですけど、三つ要件がありまして、その要件をクリアされた中で、選んで表彰させていただいているというふうに認識をします。
 ありました。自治体表彰の条件がありましたね。大会等に参加するために来日する選手等との交流、大会参加国・地域の関係者との交流、日本人オリンピアン・パラリンピアンとの交流。この三つの全てを実施したホストタウン自治体に対して、表彰させていただくというものです。
 それから、個人、団体に関して申し上げますと、これはそれぞれの自治体からのご推薦等を踏まえて決定されたものでありまして、13時の表彰式において明らかにされる予定になっております。
(記者)
 関連して、ホストタウンの関連なんですけれども、コロナの関係で、おそらく予定していた取組ができなかった自治体が多かったんじゃないかと思われるんですが、今後交流を続けたい自治体に対して、どのようにサポートをしていきたいかという考えをお聞かせください。
(大臣)
 今回、交流が実現できなかった自治体の中から、是非コロナ禍が収束をいたしましたら、実際に直接行ったり来てもらったりして交流をしたい、というお声を数多くいただいております。
 こうしたことに万博というきっかけも使っていただければということを、今日井上大臣からお声をいただきましたけれども、2021年で終わることなく、その自治体とその相手国地域との関係がより深い絆となっていきますように、これから様々な場面でつながりを実際にご活用いただきたいという思いでございます。
 
                
 以上