令和3年9月24日
閣議後定例記者会見
冒頭発言
おはようございます。今日はこちらから、冒頭3件お知らせがございます。
まず、1件目です。今年6月に策定した「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」に基づく各府省の取組に関して、ご報告があります。
重点方針2021では、政府が後援するシンポジウムや行事においては、登壇者や発言者等の性別に偏りがないよう努めること、これを各府省の後援名義に関する規程に明記することとしたところです。これに基づき、全ての関係府省の後援名義に関する規程について、今年9月中に必要な改正を終え、10月1日までに施行予定となっております。改正規程によって、各府省が後援するシンポジウム等において、男性ばかり、女性ばかりというような状況になることがなくなるということです。詳細については、内閣府男女共同参画局のホームページに、本日掲載をいたします。引き続き、第5次男女共同参画基本計画および重点方針2021に基づいて、政府一体となって、女性活躍・男女共同参画の課題を一つ一つ着実に解決してまいります。
次に、2件目です。本日、APEC(アジア太平洋経済協力)における、男女共同参画担当大臣が一堂に会する会合「女性と経済フォーラム」がオンラインで開催されます。私も日本の担当大臣としてビデオメッセージにより参加をいたします。
このフォーラムは毎年開催されているもので、本年は、ポストコロナにおける女性の経済的エンパワーメント、すなわち女性が経済的に自立する力をテーマに、各国の取組を共有することになっています。私からは、女性デジタル人材育成の取組、人生のあらゆる場面におけるエンパワーメントの必要性、ジェンダー統計の重要性について述べます。ビデオメッセージは、内閣府男女共同参画局のホームページにも掲載しますので、是非ご覧いただければと思います。
続いて、3件目です。オリパラ事務局が日本郵便株式会社と協力して推進する「ゴールドポストプロジェクト」の第1号として、本日、東京オリンピックの金メダリストで、日本女子ソフトボールチームの主将である山田恵理選手の功績を称えた「ゴールドポスト」を設置することになりました。場所は、山田選手の出身地である、神奈川県藤沢市の御所見郵便局前となります。
このプロジェクトは、東京大会で金メダルを獲得した日本人選手のゆかりの地にある郵便ポスト1本を金色に塗り替え、記念プレートを設置してその栄誉を称えるとともに、当該地域を盛り上げることを目的に、「beyond2020プログラム」の一環として実施するものです。お近くにお住まいの方には、是非金色に輝いているポストをご覧いただくとともに、末永くご愛用いただければと思います。
東京大会において、日本選手団は、オリンピック・パラリンピックあわせて40個金メダルを取られましたので、現在、金メダルのメダリストの皆さんのご意向を伺いながら、設置に向けた調整を行っているところです。また、今後、ゴールドポストの設置場所・日時が決まりましたら、決まり次第、順次お知らせをしてまいります。
こちらからは以上です。
質疑応答
(記者)
アメリカ政府が先日、日本産食品の輸入規制撤廃を発表しまして、EUも規制を一部緩和すると明らかにしたことに関しまして、この夏の東京オリンピック・パラリンピックで被災地産の農林水産物が積極活用されたことが、米政府やEUに対して風評の払拭効果を何らかの形でもたらしたと言えるのかどうか、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
長らく、それぞれアメリカ政府、またはEU地域とも交渉してきておりましたけれども、今回の東京オリンピック・パラリンピックで、被災地の復興しつつある姿を選手たちのプレーを通じながら見ていただけたということ、そしてまた選手村で実際にその食材が使われて、選手たちが何の問題もなく召し上がっていただけた、またおいしかったという話もございました。こうしたことは、一般の国民の皆様、それぞれの地域における国民の皆様に対する発信としては大変大きな意義があったものと考えております。
(記者)
各省庁での後援の性別のバランスの話なんですけど、これもお聞きしていたら申し訳ないんですが、それは各省庁での努力義務ということになるのか、扱いについて教えていただけますか。
(大臣)
この規程は、何か例えばシンポジウムなど、その省庁が後援をするときには、必ずこういうものにしてくださいという規程ですので、基本的には後援名義を付与するシンポジウムにおいては、男女のきちんとバランスを取っていただくということになりまして、一つ一つの府省庁に対して私どもからお願いをして、全て変えていただいたということです。
(記者)
総裁選関連なんですけれども、各候補によるこれまでの論戦で、閣僚の半数以上を女性にすることのほか、女性候補への嫌がらせ対策をはじめ、男女の格差を解消する政策を出されていると思います。大臣は男女共同参画担当として、ここまでの議論をどう見られているか、お考えがあればお聞きしたいと思います。
(大臣)
政府の立場におりますので、個別の政策について私の立場から総裁選に関連して申し上げるのは控えたいと思います。ただ、一般的に言って、先日から、女性がいかに政治参画を進めていくかという観点から、トップリーダーを目指す女性が複数、こうした具体的な手続きに立候補されるということは非常に望ましいことでありますし、またこうした議論の場を通じて女性の政治参画、あるいは女性の活躍、社会のあらゆる分野における活躍ということについて議論されるのは大変うれしいことです。是非、コロナ禍で非常に大きな影響を受けた女性、女児に対しての支援というのが、こうした議論を通じて世の中の皆さまに広く認識され、そして支援の輪が広がることを願っております。
以上
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