令和3年9月10日


閣議後定例記者会見


質疑応答

(記者)
 大会経費について伺います。
 前回の会見で、東京都などとの協議に応じる姿勢を示されました。原則は組織委や都が負担することになるかと思いますが、政府の一部負担も含めて検討されますでしょうか。
(大臣)
 大会に要した経費については、大会の運営主体である組織委員会において、まず収入・支出それぞれにおいて組織委員会が精査をするということが最初になります。国としては、まずその組織委員会における精査の進展状況を注視して、必要に応じて協議に応じてまいりたいと考えています。
(記者)
 オリンピック・パラリンピックについて2件お伺いさせていただきたいと思います。
 昨日、都教委の定例会がありまして、パラリンピックの観戦者が9,568人であったということが発表されまして、多くの学校では残念ながら学校観戦がかなわなかったわけですけれども、学校現場ではオリンピック・パラリンピック教育というのもこの大会に向けて取り組んできたわけで、その上でやはりこの学校観戦というのが必要だったのかどうかというところで一つ大臣の見解をお伺いしたいというのが1点目です。
 それに関連してなんですけれども、改めてこの大会で、オリンピック・パラリンピック教育の一段落という雰囲気が学校現場にもあるんですけれども、今後に向けてこのオリンピック・パラリンピック教育をどういうふうにして継承していくのかというところで、大臣のお考えをお伺いできればと思います。
(大臣)
 ありがとうございます。全国での学校連携観戦というのは、オリパラ通じておよそ2万人であったということを組織委員会から発表していただいております。オリンピックが5,000人、パラリンピックが1万5,000人でありました。
 学校連携観戦に参加された児童からは、例えばパラリンピアンの努力する姿に感動した、あるいはメダルをとった瞬間、抱き合って喜ぶ姿に非常に自分も感激したということ。あるいは、これは私が直接その地元の首長さんから伺ったことでありますけれども、努力する姿を見て自分も頑張ろうという気持ちになった、というような、非常に素直にそのアスリートの努力、あるいは輝きというものを受け止める言葉がたくさん寄せられております。組織委員会の方からもそのような言葉が届いてるということを伺っております。厳しい状況の中でも、子どもたちの心にレガシーを残せたことは、大変意義があることだったと私は考えております。
 またスポーツ庁においては、これまでもパラリンピック教育ということの中で、実際に競技を体験してみたり、あるいは選手と交流をするといった場面を設けるところもございました。各自治体におけるアスリートと児童生徒の交流、パラスポーツ体験、また教員研修もなさっていただいておりました。こうしたことを大会後も取組事例を幅広く情報共有して、各自治体における取組を継続して支援していく方針だと伺っております。
 そして、半年後には冬の北京大会が控えています。当然のことですが、オリンピックもパラリンピックも行われます。是非今回の気付き、あるいは感動といったことをきっかけにして、冬のパラリンピックにおいても、このパラリンピック教育ということを継続していただき、共生社会をつくる、その新しい子どもたちの柔らかい心に生まれた価値観を大事に育てていっていただきたいと願っております。
(記者)
 ありがとうございます。パラリンピック教育に関しては分かったんですが、オリンピック教育も同様というふうに捉えてよろしいでしょうか。
(大臣)
 オリンピック教育においても、特に近かったので、私は東京の議員ですので思いが強いのはそちらになりましたけれども、オリンピック教育においても非常に選手との交流については、ホストタウンなどでも熱心に取り組んでいただきました。
 世界最高峰の戦いのために努力する選手の姿がやっぱり、あるいは映像を通じてかもしれませんが、非常に力強いアスリートたちの姿というのを見ていただく。これ事前交流やられたところは実感が違うということをお伺いしておりまして、いずれかの機会にまた海外との交流が物理的に可能になった際には、そうした選手たちをまた直接お迎えをして、あるいは生徒たちが行って交流ができる機会というのもご検討いただけると、子供たちにとって非常に大きな意義ある体験になるのではないかと思っております。
(記者)
 総裁選についてお聞きします。
 先日もお聞きしましたが、高市前総務相が立候補を正式に表明されました。女性候補は2008年の小池都知事以来となりますが、改めてその意義など感じられていることを教えてください。
 一方で高市さんは選択的夫婦別姓にも消極的な立場ですけれども、その点は男女共同参画担当として、大臣はどうご覧になっているかも併せてお願いします。
(大臣)
 ありがとうございます。まず一般論として、女性が政治に参画する上で、一つのロールモデルとしてトップを目指すという姿を国民の皆さまにお示しになられる候補者がいるというのは、非常に望ましいことであると思います。
 またそうした政治家が手を挙げられるような環境整備というものについては、政府も地方議会においても、また国のレベルにおいても環境整備は重要だと考えておりますので、引き続き、どのような形で、実際選ぶのは国民の皆さまでございますけれども、どのようなことができるかということを、こうしたことを通じて私たちの糧にしたいと思っているところです。
 また夫婦別姓の件についてでございますが、昨年12月に定めました男女共同参画基本計画の中に、通称使用ということを進めていくということを書かれておりますが、高市候補はここについて熱心にお取り組みであるという認識ではございます。
 いろいろなお考えがあるかと思いますけれども、こうした第5次男女共同参画基本計画に政府として決定したことについて、お取り組みの姿勢があるということは重要なことだと考えています。
 
                
 以上