令和3年6月1日


閣議後定例記者会見


質疑応答

(記者)
 質問ですが、ベトナムの保健省が先日明らかにした、インド株と英国株が組み合わさった変異株についてなんですけれども、空中で感染する可能性も指摘されておりまして、事実ならコロナへの五輪の対策を抜本的に変えていく必要性も出てくると思われますが、大臣のお考えをお聞かせください。
(大臣)
 ベトナムで確認された変異株について、厚生労働省に確認をいたしました。厚生労働省の方からベトナム政府や専門家に確認をしたところでは、インドで最初に検出された患者4名から、遺伝子の一部が欠損した株が確認され、当該欠損箇所が、イギリスで最初に検出された変異株と共通であるということ、また、現時点で感染性、重症度、ワクチン効果について、影響があるとの証拠は示されていないとの報告を受けております。
 また現時点で、我が国においてこの変異株の感染者は確認されていませんが、各国における感染状況を注視して状況をしっかり把握しながら、政府として必要な措置を機動的に講じてまいりたいと考えております。
(記者)
 報道で、五輪の国内での観客について、陰性証明を出すように政府が提出を求めることを検討しているというお話がありますが、その事実関係について教えてください。
(大臣)
 今、具体的な方策として、この方法を考えているということではありませんし、何ら決定しているという事実もありません。いずれにしても、6月にスポーツイベント等における上限規制に準じて、観客数について決定していくということを基本的に行う方向です。
(記者)
 豪州のソフトボールの選手団が、今日から群馬県で事前キャンプを行うと思いますけれども、政府としてどんな点に注意を払っていきたいと考えているかということと、この先も選手団が来日されると思いますが、6月、7月に、それぞれどのぐらいの選手団が来日するのか、政府として把握している数字があればお願いします。
(大臣)
 今朝、うちの職員が空港からずっと帯同しておりますけれども、空港に50社ほどメディアの方がいらっしゃっているということで、同じホテルにもメディアの方が宿泊の予定とされているということでありますので、しっかり取材空間と選手の皆さんの動線を分けていくということを、まず太田市と協力して進めていきたいと思いますので、是非メディアの皆さまにもご協力を賜りたいと思います。
 それから、毎日検査をしていただくというのは、選手の皆さんもそうですが、同時にホストタウンの側で、受入にあたっておられる方にもお願いをしております。大変かもしれませんが、地域の皆さまを守るためでもありますので、ご協力をお願いしたいと考えております。
 かなり滞在期間が長くなりますので、練習環境にもきちんと配慮をして、必要に応じてまた太田市と協議をしながら、その時々の対応がきちんとできるようにということを考えているところです。
(記者)
 今月と来月でどのぐらいの数の。
(大臣)
 泉佐野市が6月中旬に受入を検討しているという話を報道で拝見しておりまして、これ全部、ギリギリまでかなり交渉された上で、できるとなると発表されるというような形になっておりまして、まだ協議をしているところも多いというふうに伺っております。
(記者)
 今日から日本選手団へのワクチンの接種がスタートされたと思いますが、大臣のもとに、例えばスケジュール感ですとか、競技団体からこんな要望があがっているというような声がありましたら教えてください。
(大臣)
 競技団体の中には、海外に遠征して合宿をしておられるところもあるので、そうしたことも踏まえてできないだろうかというようなことを、JOCと相談されているということは伺っております。
 また、ワクチンを打った後コンディションを整えるための期間をできる限り取りたいということを、橋本会長の方からも伺っておりまして、JOCによく調整していただくようにお願いをしているところでございます。
(記者)
 大臣が把握している限りで、ホストタウンの事前、事後交流だったり、合宿だったりなんですけれども、取りやめになった数など、もし把握されていれば教えてください。
(大臣)
 本日時点で把握している数で申し上げます。ホストタウンや事前キャンプ地での事前合宿などのうち、105の自治体の受入が取りやめになったと報道等で承知をしております。相手国の選手団が直接選手村に入ることにするなど、事前合宿を行わないこととしたのが77自治体、相手国が合宿を1カ所に集約したので来訪がなくなったという自治体が7自治体、また、自治体において十分な受入体制を取ることが困難としたのが、変わらず7自治体。それから大会後の選手の訪問を取りやめたというところが9自治体となっております。
 いずれにしても、まだかなり交渉していただいているようでありますので、しっかり支援をしたいと思っております。
(記者)
 五輪安心安全のために、もちろんプレイブックはそのために作ったんですけれども。58ページ読んだら、基本的にはPCR検査なんですが。例えばの話なんですけれども、もちろんPCR検査はやっているんですけれども、ワクチンせずに日本に行って、日本の中で、例えばワクチンがほしいという選手、それはワクチン接種のために自分で払うか、国が払うかどっちでしょうか。それは可能ですか。
(大臣)
 ファイザーとIOCがお話されている限りにおいては、各国に届けます。つまり、母国で受けていただく前提でワクチンを届けます、と伺っております。私たちの国は私たちの国の選手団、また今回は関係者、お迎えする側が国民の安全と選手の安全を考えた上で、接点になる方に対して、別枠で無償提供いただきますが、それ以上の枠はありませんので、基本的には母国で打ってきていただくということになります。
 
                
 以上